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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080402-00000007-omn-pol
「せんたく」の対象は現在の首長だ!
4月2日12時5分配信 オーマイニュース
3月4日付の東京新聞の「即興政治論」に片山善博・前鳥取県知事のインタビューが載っていましたが、非常に印象に残っています。時間が経つにつれ、片山氏の言い分に説得力が増して来た感があります。
このインタビュー最後の台詞が今の現状を見事に予想している様でした。一部引用します。(文中の『清水』は同紙の清水孝幸記者)
清水:今回の騒動は、小泉純一郎元首相が「ぶっ壊した」はずの政官業の癒着構造が壊れてなかったということですか。
片山:いや、壊れゆくものの、最後のあがきですよ。壊れているからこそ危機感が生じ、わざわ ざ十年延長とか、誰が見ても納得しないような案を出すわけです。やっぱり落ち目になると、読めなくなって、より深みにはまるようなことをするんです。弱り目にたたり目だと思いますよ。
清水:こんな調子で地方分権はできますか。
片山:できませんよ。小泉さんが分権と言ったら、地方も「分権、分権。もっと自由をよこせ」。今度は総務省と国交省が特定財源って言うと「特定財源、特定財源。縛ったままにして」でしょ。一貫しているのは権力者の言うことを踏襲していることだけです。
もう顔触れが変わらなきゃ駄目ですよ、国会議員も首長も。平気で自分たちの主張してきたことと違うことを言って。本当にみんな恥知らずになりましたよ。
さて、福田政権の浮沈にかかわる問題にまで浮上した「道路問題」ですが、東国原英夫・宮崎県知事や石原慎太郎・東京都知事が所属する「全国知事会」を始め、6市町村長を除く首長が、道路特定財源や暫定税率を維持しろと決議したり、署名したりしていたのに、世間の反発が多いとみるや足並みが乱れ、以前と違う事を何事も無かったかの様に言い始ますが、それは自らの不見識を詫びてからにすべきです。
先ず、中田宏・横浜市長の発言です。以前、読売TVの「ウェークアップ! ぷらす」に片山氏と一緒に出演して、以前の自ら「署名」したことを忘れたかのように、現状制度を批判していたのは違和感を感じました。
意見を何故変えたのか、司会の辛坊治郎氏も中田市長の言動を知ってか、知らずか質問せず、結局その経緯を示しませんでした。私は横浜市の有権者ですが、腹が立ちました。
東国原知事も「ガソリンの暫定税率が廃止で、地方の財政が成り立たない」と言う主張を繰り返し言ってきたのに、3月27日の福田首相の「方針転換」を評価する発言に唖然としました。
地元に余り居るとは思えず、中央のTVに出まくっているのを観ると、結局中央に集めた金を少しでも地方に持って来る従来の「利益誘導」の発想が抜けていないと思います。
3月28日には総合司会の島田紳助氏の友達ということで、TBSの5時間半の生放送番「オールスター感謝祭」でミニマラソンに出演などしていましたが、もうTV出演はいい加減にして欲しい、地元で専念して欲しいと思います。
島田氏を始めとする周りの旧知のTV界の人間も、甘やかさず突き放すべきでは無いでしょうか。東国原氏のためには成らないと思います。
石原東京都知事も、道路特定財源や暫定税率の廃止の意見を罵倒していました。これは2008年度予算での道路特定財源で、東京都に約1200億円が入って来ないことを指していると思われますが、再建の見込みの無い「新銀行」にはあっけなく400億円の出資を決めました。あまりの図々しさに呆れ返るばかりです。
現職知事や知事経験者、有識者が中心となって1月発足し、東国原知事らも参加する生活者重視の国民運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称・せんたく、代表:北川正恭・早稲田大学教授)が先日発足しました。
この「せんたく」メンバーの1人でもある古川康・佐賀県知事も「転向」し、採算や長期的な地域経済効果を疑問視する、新幹線の着工まで認める始末です。
こんな方々に地方分権を言う資格は無く、本当に「恥知らず」だなと思いました。「言いたい事」ばかり言って、「言うべき事」を主張していません。辞めても生活に困らないためか、思いやりを全く感じない首長が増えた印象です。この国はまだまだだな、と言う思いを強くしました。
(記者:荻原 理)
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最終更新:4月2日12時5分