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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/04/02/01.html
橋下知事本腰 “金策”タレント活動
大阪府庁の職員任命式で辞令を渡す橋下知事
Photo By 共同
大阪府の橋下徹知事（３８）が１日、政治活動資金が不足していることを認め、講演会報酬や公務外のテレビ出演料など“タレント活動”による報酬を、自らの政治資金に充てていく考えを表明した。これまで政治献金は受け取らないとしていたが、就任して想像以上に金がかかる現実に直面。“増収策”を講じる状況に追い込まれてしまった。
橋下知事がタレント活動を再び“本格化”させることに前向きの姿勢を見せた。理由はズバリ、政治活動資金不足だ。
２月に就任後は政治献金などを断り、クリーンさをアピールしてきた。ただ、出馬前には約３億円を稼いでいた年収も、約２５００万円に激減。政治活動資金は自腹を切るなどしてしのいできたが、それも限界がきたようだ。
コメンテーター時代は「政治家は酒なんか飲まなくていいじゃないか」と主張してきた。だが、「なってみると、会食代とか、かかるんですよね。モーニング服を自分で買ったらベストだけで５万円。全部で数十万円」。出費がかさんでいることをこの日、全国で初めて知事交際費を廃止すると表明した会見で打ち明けた。
そこで資金不足解消策として浮上したのが、講演料やテレビ出演料。公務としてなら無報酬だが、公務外での出演は出演料を受け取る方針をすでに表明していた。これを政治資金に充てようという考えだ。
橋下知事は２月６日の就任以降、計２０本のテレビ番組に出演。そのうち４本は公務外扱いとなっており、“ギャラ”は交渉中。決定したら公表する方針だ。
ただ、効率よく稼げそうな講演料の方はスンナリいきそうもない。講演会主催者によっては、献金的性格を持たれる可能性があるためだ。太田房江前知事は「政治とカネ」の問題で不出馬に追い込まれただけに「妥当かどうか悩んでいる」と漏らした。
結果として、当面は公務外のテレビ出演を増やさざるを得ない状況。ただ、以前のような奔放な発言をするわけにもいかない。知事兼タレントとして、視聴者と府民を納得させられるかが問われることになりそうだ。
≪新職員に「大阪維新」訴える≫大阪府庁では職員任命式があり、橋下知事が「大阪維新のために頑張って」と、新職員２０２人を激励した。知事は辞令を手渡した後、あいさつ。「わたしが当選して“しまった”と思った人は何人いるでしょうか」と切り出し「８８０万府民が生きるも死ぬもみなさんにかかっている。一丸となって頑張りましょう」と語り掛けた。新職員を代表し服務宣誓した家郷宏徳（いえさと・ひろのり）さん（２２）は知事が着手する方針の給与カットについて「府民のためなら給料は関係ない」と言い切った。
[ 2008年04月02日 ]
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