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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080329-00000056-san-pol
ガソリン値下げ確定的 倒閣ありき笑う小沢氏
3月29日8時3分配信 産経新聞
「自民党政府の言う通りにいかないと国民生活が混乱するという論理は半世紀以上続いた長期権力のおごりと錯覚だ。私たちは国民生活のため頑張っていく」
民主党の小沢一郎代表は28日、水戸市内の労働福祉会館で、連合茨城の幹部との会合でこう強調した。「4月からの揮発油(ガソリン)税の暫定税率失効=ガソリン値下げ」がこの日、確実となったのを受けた“勝利宣言”だった。
小沢氏はこの後の記者会見で、福田康夫首相の「新提案」をめぐる党首会談を問われ、「何回会ってもいいが、暫定税率維持が首相の主張だ。かみ合わないでしょ」とにべもなかった。それでも福田首相はガソリン値下げが確定的となった28日夜、「小沢代表に(党首会談の)機会をぜひつくってほしい。暫定税率を廃止したら財政に穴が開き、国民生活や地方財政にどう影響を与えないようにするのかを聞きたい」と会談を呼びかけた。
だが、小沢氏には党首会談をする気は毛頭ない。何がなんでもガソリンを値下げさせ福田内閣を窮地に追い込んで打倒する−との政局的な判断があるからだ。昨年11月の党首会談による大連立騒動の失敗の二の舞いをする余裕はないのだ。このため、会見ではわざわざ、「1世帯当たり(年換算で)平均6万円くらいの減税効果だ。暫定税率延長の必要はない。その分を国民に還元した方がいい」と首相との溝を強調した。
これに先立ち、小沢氏は衆院選対策のため水戸市内の農業法人を視察した。
「首相も会えない方なのに、来ていただいて光栄です」。農業法人の責任者が話しかけると、「あはは」と笑った小沢氏はこう軽口をたたいた。「永田町は空気悪いからねえ。ほんとに」。
小沢氏の機嫌の良さはどこから来るのか。与野党が28日、歳入関連法案の租税特別措置から道路特定財源の暫定税率を除いたブリッジ(つなぎ)法案の年度内成立で合意したからだ。「道連れ増税」の回避は、もともと民主党が対案で求めていたものでもある。これは、福田首相が行った「新提案」の最大の眼目である道路財源の暫定税率維持を含む歳入法案の年度内成立が不可能となり、ガソリン価格が下がることを意味する。民主党幹部の一人は「首相の新提案は完全に宙に浮いたな」と語る。
ただ、ガソリン値下げは1月末に歳入関連法案そのもののブリッジ法案の衆院採決を見送った政府・与党の戦術ミスから実現したようなものだ。道路族議員を抱える自民党の党内手続きを経ないまま打ち出した首相の新提案、日銀総裁人事の迷走…。いずれも「敵失」が民主党に有利に働いているだけでもある。
小沢氏は、連合茨城の幹部との会合でこう強調もした。
「国会次第では近く衆院選もあり得る。少なくとも今年中には衆院選は必ずある」(榊原智)