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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080314k0000m010075000c.html
参院予算委:野党「DNA3点セット」で攻勢へ
参院予算委員会で13日始まった08年度予算案の質疑で、民主党など野党は「道路」「年金」「あたご(海上自衛隊イージス艦衝突事故)」の「DNA3点セット」で福田政権を揺さぶる構えだ。野党側は、日銀総裁人事で武藤敏郎副総裁の昇格を参院で「不同意」とするなど対決姿勢を強めており、衆院の道路論戦で防戦一方だった政府・与党の苦境はさらに深まりそうだ。
道路問題は3月末に揮発油(ガソリン)税の暫定税率切れを迎え、年金記録漏れ問題は「3月末までの照合完了」の公約期限が迫る。年度末問題に照準を定め、政権を追い込むのが野党側の狙いだ。
「道路特定財源は悪いものだという印象づけができてしまった。少しの疑念もない形にしないといけない」
福田首相は13日の答弁で、道路特定財源の無駄遣い改善に取り組む考えを強調。冬柴鉄三国土交通相も「政治生命をかけて改革する」と繰り返した。
民主党の平田健二参院幹事長は「なぜ特定財源にこだわるのか。必要な道路は一般財源で造ればいい」と追及。首相は「特定財源を外してしまうと、社会福祉は大事だ、教育が大事だと(道路以外の施策の)優先度が高くなることがあるかもしれない」と答え、道路より優先度の高い施策がある可能性を図らずも認めた。
イージス艦事故について平田氏が「石破(茂防衛相)氏で防衛省改革ができると思うか」とただすと、首相は「自衛艦の責任が極めて大きい。防衛省改革会議で専門的立場から議論している。石破氏が指揮を執るので、せいぜい頑張ってもらいたい」と返答。平田氏は「自衛隊の最高指揮官は首相なのに人ごとのようだ」と反発した。
この日は年金をめぐる与野党論戦はなかったが、代わりにもう一つの「N」である日銀総裁人事が論議になった。ところが、首相は「提案が遅れたのも国会運営上のこと。一方的に遅い遅いというのは言い過ぎだ。民主党だってなかなか(態度を)決めてくださらないと聞いている」と開き直ったため、議場がヤジに包まれる場面もあった。【尾中香尚里】
毎日新聞 2008年3月13日 19時44分