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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30788820080312
参院の武藤氏「不同意」は理解できない=官房長官
[東京 12日 ロイター] 町村信孝官房長官は12日、午前の参院本会議で、日銀の武藤敏郎副総裁(財務次官)を総裁に昇格させる人事案が民主党など野党の反対多数で「不同意」となったことについて「私どもとしては理解できない対応」と野党を批判。
日銀総裁ポストの空白をつくらないことが国会に求められる対応と指摘、人事については一事不再議という原則はないとの理解を示し、武藤総裁案を再提示する可能性を示唆した。また、参院本会議では、2人の副総裁候補について白川方明京大大学院教授に同意し、伊藤隆敏東大大学院教授を不同意とした。
町村官房長官は、武藤総裁候補と伊藤副総裁候補を不同意とした民主党など野党の対応に関して「あらかじめ答えを出していたかのごとき、早々と不同意を決め、きょうの投票が行われた」とし、理解できないと不快感をあらわにした。
その上で、14日にも衆院本会議において衆院の意思を表明することになるとの見通しを示し、「その前後に政党間協議を再度、申し入れると聞いている。(日銀総裁ポストの)空白をつくってはいけないというのが国会に求められる対応だ。民主党に再考を促し、しっかりした答えを出さなければいけない」と民主党に話し合いに応じるように求めた。
参院での不同意を受け、政府は武藤総裁案の再提示か他の候補を起用するのか難しい判断を迫られることになるが、町村官房長官は人事案の差し替えについて「そういうことを申し上げる段階ではない」と指摘。一方で、「人事について一事不再議という原則があるとは理解していない」とし、衆院本会議で同意という新たな事態が発生した場合は、「もう一度、参院に(同じ人事案を)考え直してもらうという論理もあり得る」と武藤総裁案を再提示する可能性を示唆した。
また、参院で同意を得た白川氏に関しては「仮に(3人のうちの)1人であれ、同意を受けた人を任命しないことはあり得ない」とし、衆院の同意を経て副総裁に任命する方針を示した。
(ロイター日本語ニュース 伊藤純夫記者)