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ヒラリー氏が国務長官受諾へ、財務長官はガイトナー氏に【読売】
オバマ新政権
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081122-OYT1T00300.htm?from=main2
国務長官就任を受諾すると報じられたヒラリー・クリントン氏(21日、米ペンシルベニア州で)=AP 【ワシントン=五十嵐文、ニューヨーク=山本正実】
ニューヨーク・タイムズ紙など複数の米主要メディアは21日、ヒラリー・クリントン上院議員(61)が、オバマ次期大統領に打診されていた国務長官への就任を受諾する意向を固めたと報じた。
実現すれば、前大統領夫人で自らも大統領選を戦った異例の女性国務長官が誕生する。
一方、米メディアによると、オバマ氏は財務長官にティモシー・ガイトナー・ニューヨーク連邦準備銀行総裁(47)、経済担当の大統領補佐官にローレンス・サマーズ元財務長官(53)を起用する方針を決めた。
同紙によると、クリントン氏の側近は、「彼女は(国務長官に就任する)覚悟ができている」と述べた。正式な発表は27日の感謝祭以降になる見通しという。
◆外交経験不足を補完、米の威信回復に期待◆
ファーストレディー、上院議員として国政にかかわり、抜群の知名度を誇るクリントン氏は、外交経験の少ないオバマ氏を補完し、米国の新たな「顔」として、オバマ氏が目標とする米国の威信回復に取り組む役割が期待されている。
クリントン氏は大統領選の民主党候補指名争いで、オバマ氏と党を二分する争いを展開した。オバマ氏には、かつてのライバルの重要閣僚の起用で、党内融和を促す狙いもあるとみられる。
ギャラップ社が19日に発表した世論調査では、「クリントン国務長官」を支持する人は57%と過半数を超えており、国民的な支持も高い。
ただ、クリントン氏は大統領選期間中、イランや北朝鮮といった敵対国の指導者との直接交渉に前向きなオバマ氏を批判するなど、外交姿勢をめぐる違いも明らかになっており、政権内の調整が今後課題となる可能性がある。
夫のビル・クリントン前大統領は妻の長官就任の障害にならないよう、独自の国際的活動を控え、20万件以上にのぼる海外からの寄付金についての情報開示に同意したという。
クリントン氏が正式に就任すれば、女性の国務長官は、クリントン政権下のオルブライト氏、現職のライス氏に続き3人目。米報道によると、同じく国務長官候補に挙がっていたビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事は商務長官に起用される見通しが強まっている。
(2008年11月22日11時32分 読売新聞)