★阿修羅♪ > 国際3 > 361.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
露大統領が憲法改正の方針、任期4年から6年に…年次教書演説【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081105-OYT1T00646.htm?from=navr
【モスクワ=瀬口利一】ロシアのメドベージェフ大統領は5日、クレムリンで就任後初めての議会向け年次教書演説を行い、大統領の任期を現行4年から6年に延長する憲法改正を行う方針を明らかにした。
また、米国の東欧でのミサイル防衛(MD)計画への対抗措置として、ロシア西端の飛び地カリーニングラード州に対空ミサイルを配備し、核ミサイル発射施設の廃棄を凍結すると明言した。
メドベージェフ大統領は演説で、プーチン首相(前大統領)との「二頭体制」による長期政権への自信を誇示。来年1月に米大統領に就任するオバマ上院議員に対し、関係改善を呼びかける一方、米国がMD計画を断念しない場合は、対決姿勢を一段と強める硬軟両様のメッセージを送った。
大統領任期の延長は、憲法の「3選禁止」規定に抵触せずに権力を維持する手段としてプーチン前政権下で活発に議論され、プーチン氏も政権後期の2007年に賛意を示していた。大統領はまた、与党「統一ロシア」が3分の2超の議席を占める下院の議員任期も4年から5年に延長するよう提案した。
メドべージェフ大統領は、オバマ氏に対し、「米露の包括的関係の利益に立った選択を期待する」と呼びかけ、世界金融危機への対処や軍備管理分野で協力する姿勢を表明した。一方で、「グルジア紛争が北大西洋条約機構(NATO)諸国の黒海への艦隊派遣やMD配備を急ぐための口実に利用された」などとブッシュ政権を改めて批判。2010年までに解体予定だったモスクワ南西コゼリスクの大陸間弾道弾(ICBM)発射基地を存続させ、カリーニングラード州に移動式対空ミサイル発射装置「イスカンデル」や妨害電波発信施設を配備することを明言した。
(2008年11月5日22時29分 読売新聞)