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http://mainichi.jp/select/world/news/20080917k0000e030018000c.html
国連総会:新議長のニカラグア元外相、「大国支配」を批判
【ニューヨーク小倉孝保】9月から1年間国連の総会議長を務めるミゲル・デスコト・ニカラグア元外相は16日、第63回国連総会の開会にあたり演説。国連は大国に支配された非民主的組織だとし、今後1年以内に国連民主化のためのハイレベル会合を開催することを提唱した。米国主導の国連運営に対する批判とみられ、米国にとっては難しい総会になりそうだ。
デスコト新議長は国連安全保障理事会について、誤った権力を付与されているとの考えを示し、「(すべての国が加盟する)総会こそが力を持つべきだ」と主張。具体例として、キューバに対する制裁は、加盟国の圧倒的多数が解除を要求しているにもかかわらず、米国の反対で解除されないと述べた。このほか新議長は、国連の最大の失敗としてパレスチナ国家建設を達成していないことをあげた。
デスコト新議長は反米左派として知られ、イラクやアフガニスタンへの侵略行為を「災い」と表現するなど、米国を批判してきた。
毎日新聞 2008年9月17日 10時04分