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http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080822ddm002070092000c.html
発信箱:あと1435日=福本容子
ロンドンといえば、2階建ての赤いバス。イギリスといえば、ベッカム……かどうかは意見もいろいろだろうが、北京五輪閉会式で、次の開催地ロンドンが自己PRする8分間の目玉は2階建てバスに乗って登場するサッカーのベッカム選手になったようだ。
実はこれ、当日の“サプライズ”のはずだったが、この手の秘密は必ずマスコミに漏れるのがイギリスだ。北京のようには絶対にいかない。
人、モノ、カネの総力をかけた、あの開会式を見て、ロンドン五輪の準備担当者はまいっただろうな、と演出家のテリー伊藤さんが心配していた。でも大丈夫。英紙コラムニストのジム・ホワイト氏によれば、ロンドンでは北京みたいに大勢の演者がいらない。おデブの英国人なら、わずか200人で、中国人1万4000人分のスペースが埋まる。ファストフード店に行けば200人などすぐ見つかるし「提供はマクドナルド」で完ぺきさ、というお話だ。
イギリス人特有のユーモアだが、ロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー会長も次の五輪を「巨大なパーティーにする」と宣言している。お金はできるだけ使わず、みんなを楽しませる知恵で勝負、である。レーザー・レーサーだけじゃつまらないから、背広・ズボン着用の競泳もやろうなどと言って喜んでいる人もいる。楽しんで、太っちょの子供たちをスポーツ好きに変えるのが最大の目標だ。
あと1435日。気が早いけれど、ミスター・ビーンの国が何をやらかすか、わくわくする。その次を東京が狙うが、北京の直後より案外、大変かもしれません、石原さん。(経済部)
毎日新聞 2008年8月22日 東京朝刊