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エチオピア―豊かさの中の苦悩 TIME
原文 http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1829841,00.html
和訳 http://d.hatena.ne.jp/cameracamera/20080818
時と共に、継続的な食糧援助によって、施しへの依存が高まり、地産食糧を増やすための農業技術の改善から目が背けられるようになった。飢えた人に魚の獲り方を教えるかわりに魚を与えてしまうことの結果を、エチオピアは身をもって示している。今年、米国は8億ドルの支援をエチオピアにする予定である。そのうち4億6千万ドルは食糧、3億5千万ドルはHIVおよびエイズの治療、そして農業技術開発にはたったの700万ドルである。西欧の政府にとって、自国の過剰物資を受け入れる市場を生み出してくれるプログラムを止めるのは、気が進まないのである。しかし、援助を受ける国にとっては、長期に亘る食糧支援は麻薬のようなものとなりかねない。食糧不足が支援によって賄われるのに、なぜわざわざ農業技術開発などという面倒なことをするというのか?エチオピアの農家は無料の食糧に太刀打ちできないため、意欲を失う。長い時間をかけて、基本的な技術さえもが忘れられ、自給しなくてもいい国家はそのうち、自給したくてもできない国家となってしまう。大抵の場合、支配者は集まった財を別のことに使ってしまうのだ。エチオピアはアフリカで最大の軍隊を所有している。