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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000920-san-int
【ロンドン=木村正人】アフリカ南部ジンバブエの選挙管理委員会は29日、ムガベ大統領(84)の“当選”を発表する。激しい野党弾圧で民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長(56)は撤退に追い込まれる中、ムガベ政権は、27日に大統領選の決選投票を強行した。1980年の独立以来、独裁体制を築いてきたムガベ氏は5期目に入る。
現地からの報道によると、政権側は「投票率は極めて高く、ムガベ大統領の地滑り的勝利になる」との見通しを示した。しかし、実際に投票した有権者は3月末の第1回投票に比べ、極端に少なかったようだ。
欧米の選挙監視団は入国を拒否され、近隣アフリカ諸国の200〜300人が監視活動を実施したが、投票用紙にはムガベ、ツァンギライ両氏の顔写真と名前が掲載され、事前にムガベ氏の欄にチェックが入った用紙を渡された人もいた。有権者は「退役軍人に監視されている。ムガベ大統領に投票しなければ、土地を奪われ、ひどい目に合わされる」などと話した。
ムガベ氏は30日、エジプトでのアフリカ連合(AU)首脳会議に出席、政権の正当性を強調するとみられる。AU内には欧米の求める制裁強化に慎重な見方が強い。ただ、ケニアのオディンガ首相らが「アフリカ大陸から独裁をなくすために結束するときが来た」とジンバブエへのAU部隊派遣を主張するなど、ムガベ氏を取り巻く環境は厳しさを増しつつある。