★阿修羅♪ > 国際2 > 351.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
高まるコメ需要、米農家を喜ばす〜加州では種まき前に取引終了 (USFL)
更新2008年05月14日 18:47米国東部時間
世界的なコメ需要の高まりが、これまで燃料や肥料代の上昇に悩まされてきた国内農家に恵みをもたらしている。
AP通信によると、国内生産量の約20%を占めるカリフォルニア州のコメ栽培農家は、収穫が数カ月先にもかかわらず今シーズンの販売を終えている。カリフォルニア米穀取引所のパット・ダドウ代表は、「ものすごい量の米を売った。価格は2倍近かった。農家は種まきを始めたばかりなのに」と興奮気味に話した。
農務省のコメ市場専門家ネイサン・チャイルズ氏によると、アジア、オーストラリアなど各生産地の自然災害やドル安、中国とインドの購買力向上など、経済学者らはいろんな原因を挙げるが、世界的なコメ相場上昇の最大の要因は市場の特異性にある。世界各地の主食でありながらコメの国際流通量は全生産量の8%に満たず、大半は栽培地域から半径60マイル以内で消費されている。このため大生産国のインドやベトナム、中国、ブラジルなどが国内の米価を維持するため輸出を制限したりすると、国際市場が動揺して流通品種の相場が跳ね上がることになる。
カリフォルニアの比較的涼しい気候は、すしやリゾットに使われる粘りのある中・短粒米の栽培に適している。市場で競合するオーストラリアで干ばつが続き、エジプトが輸出を制限した影響で、これらの品種は価格が2007年4月の1トン=551ドルからこの4月は750ドルまで上昇した。一方、 アーカンソーやミシシッピ、ルイジアナなどより温暖な州で良く育つ長粒米の価格は、同397ドルから794ドルに高騰している。
加州で3代続くコメ農家のザカリー・デニス氏は、農場で複葉機が種もみを散布するのを見ながら、「今年は久しぶりに収支が黒になりそうだよ」と目を細めた。
http://www.usfl.com/Daily/News/08/05/0514_013.asp?id=60681