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アルベルト・グラナードのゲバラとの南米旅行記、本国アルゼンチンで初出版
(ラティーナ)
エルネスト・"チェ"・ゲバラの従兄弟でもあり、ゲバラの最初の南米旅行の同行者でもあるアルベルト・グラナードの旅行記がアルゼンチンで初出版。日本では『トラベリング・ウィズ・ゲバラ―革命前夜 若き日のゲバラが南米旅行で見た光景』(池谷律代訳、学習研究社、2004年)として既に邦訳出版されており、若き日のゲバラを描いて好評を博した映画『モーター・サイクル・ダイアリーズ』の原作ともなっている同著。キューバでの初版から30年の月日を経て、著者アルベルト・グラナードの生まれたアルゼンチンでも出版されることになった。
本著はMAREA出版社からつい最近アルゼンチン市場へ発売されたばかり。グラナードとのアルゼンチンでの出版交渉を進めて来たMAREA出版部長のコンスタンサ・ブルネット氏はAP通信に対し「満を持しての出版という感じだ。我々の提案をグラナード氏は快く了承してくれた。」と語った。
『トラベリング・ウィズ・ゲバラ(原題:CON EL CHE POR SUDAMERICA)』は1970年代にキューバで初出版された。その後多数の訳著が出版されたが、アルゼンチンにはそれらのわずかなコピーが届くだけという状況だった。
「出版当時のアルゼンチンは軍事独裁政権(1976-83)のもとにあり、チェは好まれる人物ではなかった。時が流れてもどこの出版社も出版契約を取り交わそうとしてこなかった。」と、ブルネット氏は語る。アルベルト・グラナードは7月に訪アし、ゲバラの生誕80周年記念行事に参加するさい、本著のPRも行う見通しだ。
本著はブラジルのワルテル・サレス監督『モーター・サイクル・ダイアリーズ』の原作ともなっており、ゲバラ役をメキシコ人俳優ガエル・ガルシア・ベルナルが、アルベルト役を実際にグラナード家と遠い親戚だったアルゼンチン俳優ロドリーゴ・デ・ラ・セルナが演じたことでも有名。
グラナードはキューバ革命の一年後にはキューバへ移住しており、サンティアゴ・デ・クーバ・医療学校、国立農業・畜産衛生センター建設に大きく貢献した。85歳の現在もキューバに在住している。
http://www.latina.co.jp/html/topics/topics_disp.php?code=Topics-20080321195131