| 三月九日、仏地方選の第一回投票が行われ、十六日には第二回目の投票が行われた。一、二回の投票を通じてサルコジ大統領の与党・国民運動連合(UMP)が後退し、社会党を中心とする左派野党が与党の得票率を上回った。この中で第四インター・フランス支部LCR(革命的共産主義者同盟)は好調に票を伸ばし七十一の地方議員を獲得した。これは昨年就任した右派サルコジ大統領への批判の高まりを示している。以下は第一回投票直後のLCRの声明である。(編集部) LCR(革命的共産主義者同盟、第四インターナショナル・フランス支部)が擁立し、支持した二百の候補者リストのうちで、百九の候補者名簿が五%を上回る得票率を獲得し、そのうちの二十九のリストは一〇%を突破した。 そのうちのいくつかの例を挙げておこう。オーレイアンで一七・五九%(第65選挙区)、カンペルレで一五%(第29区)、ソットヴィル・レ・ルーアンで一四・八%(第76区)、クレルモン・フェランで一三・八%(第63区)、ルヴィエールで一〇・四%(第27区)、レルモンで一〇・三八%(第33区)であった。これらのリストはすでに第一回投票で地方自治体の議会レベルで七十一人の議員を当選させている。 現在、いくつかの都市で、社会党や共産党のリストに対するいかなる連帯をも約束することなく、第一回投票での有権者の民主主義的選択を尊重するために、これらの党との間の技術的な連携が話し合われている。こうして、左翼の前進に、LCRが支持する候補者名簿の躍進が加わったのである。それは、地方レベルと全国レベルでの自由主義的政策への拒否を表現している。 劣悪な住宅条件、公共サービスの民営化、管理が民間に委ねられた場合の水道のコスト問題の発生、厳しい賃金規制、すべての地域に及ぶ人員整理は、社会的、政治的抵抗の意欲を醸成(じょうせい)することとなったが、この意欲は、選挙面では、LCRに支持される候補者リストへの投票という形で表現されたのである。自由主義的政策に対する民衆の拒否がとても強固だったので、サルコジは、今回の統一地方選挙の選挙戦では、与党多数派の連合であるUMP(国民運動連合、サルコジ大統領の与党)の名称を外さざるを得ないほどであった。そのことを最もよく示したのが、ボルドーでの選挙戦であった。 今回の選挙結果は、闘いを発展させ続けようと望んでいる社会闘争を勇気づけるものである。年金制度の防衛をめぐっては、年金取得者連盟によって組織された三月六日のデモの成功を受けて、三月二十九日のデモが、年金支払い期間の延長に反対する重要な結集の場となるであろう。 二〇〇八年三月十日
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