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はじめに一言、ワヤクチャさんが引用した下の「朝日の記事」、オバマ9連勝中とあるが、11連勝中の間違い。
USATODAYの世論調査から、
http://www.usatoday.com/news/politics/election2008/poll-tracker.htm
このページ上の、
「DEM」 と「USA」のタッグをクリックすると、過去全米の大統領補選関連の世論調査のヒストリーが出てくる。
この世論調査の表を見ていただくと、お分かりのように、
全米、昨年末のクリントン46パーセント、オバマ26パーセント支持から、
現在は、オバマ49パーセント、クリントン42パーセントで逆転している。
「がちがちの本命クリントン」がなぜ、「シカゴキッド(オバマのこと)」に土俵際まで追い込まれてしまったのか?
その理由をあちこちの新聞に探す。
1.クリントン、経験 オバマ、古い政治との決別
クリントンのセールスポイントであるワシントンでの経験(永田町の経験)が、有権者にアッピールしなかったこと。オバマは、ワシントンの政治そのもの変革をを訴えた。古い政治との決別を訴え、受け入れられている。
そして、外交上の経験不足を指摘されると、イラク戦争に反対した自分をアピールした。
2.オバマは、土俵を広げて勝負した
伝統的な民主党の支持層である、ブルーカラー、低所得層、年金生活者は、クリントン支持層なのだが、それ以外の新しい支持層をひろげた。
今まで政治に対して、シニカルな目を向けていた若い層を支持層に組み入れた。
それが、高い投票率を予備戦にもたらし、いわゆる「風」を起こし、現在では、クリントンの支持基盤である、ブルーカラー、ラテン系に食い込んでいる。
オハイオは、ブルーカラー、テキサツはラテン系の多い州らしいが、
本来は、クリントンの牙城なのだ。
現在、上記の世論調査によれば、
オハイオでは、クリントン、45 オバマ 45パーセント
テキサツでは、クリントン、43 オバマ 45パーセント
となっている。
3.アメリカ国民は、ブッシュ、チェイニー型の「マッチョ政治?」にうんざりしている。
二月二十四日のニューヨークタイムスに、
(オバマ、クリントンどちらが)、「マッチョ性が少ないか」というタイトルのコラムが掲載された。
http://www.nytimes.com/2008/02/24/opinion/24dowd.html?_r=2&oref=slogin&oref=slogin
クリントンが、「おとっこぽさ」を誇示しただが、それが支持層に受け入れらていないことを指摘してる。
女性立候補者が男性的誇示でつまずき、男性立候補者が女性的アプローチ(相手の感情を読んだり、対話への意思(?))で有権者の心をつかんだということか?
4.資金力
オバマの支持層からのカンパがクリントンのそれを、上回っていたこと。
そしてその管理もしっかりしていた、クリントンの参謀は二月で勝負がつくと思っていたからか、上のニューヨークタイムスのコラムによると、クリントン陣営は、薄型テレビの並ぶ電気店での「フォンドマネージャーのように」(湯水のように)一月に金を使ったようである。
5.くじ運
スポーツの試合でいう、オバマの「くじ運のよさ」を指摘するコラムを読んだ。
つまり、相手が、ゴアではなく、クリントン女史がオバマにとって有利に働いたということ。
6.番外
「オバマ音頭」決定版、スペイン語 (中央右「Viva Obama 08」をクリックすること)
http://www.amigosdeobama.com
二番の歌詞の出だし、「エルパソ、ヒューストン、、サンアントニオ、、、どこにいようが重要でない、重要なのは、三月四日にオバマに投票すること」。
歌詞はわからなくても、メキシコ系の人々がアメリカでどんな仕事をしているのかわかる。