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イラン大統領がイラク訪問 協力関係強調へ【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008030201000431.html
2008年3月2日 18時37分
【バグダッド2日共同】イランのアハマディネジャド大統領は2日、イラクの首都バグダッドを訪問、タラバニ大統領やマリキ首相らと会談した。1979年のイラン革命後、イラン大統領のイラク訪問は初めて。核問題などをめぐり米国と対立する一方で、イラクの安定に不可欠な隣国として、イランの存在感を強調する機会となる。
イランはイラク復興支援として、既に10億ドル(約1038億円)の融資を表明。今回の訪問では多数の経済協力協定調印や、イラク側に大規模電力を供給する送電施設の除幕式も行われる予定で、経済的な結び付きの強さを内外に印象づける。
イラクの治安改善について、アハマディネジャド大統領は訪問直前の記者会見で「米国とイランの直接協議の成果がイラク安定に寄与している」と発言。イスラム教シーア派民兵組織に武器や訓練を提供しているとする米政府の批判を退けながら、対米協議継続にも意欲を示すとみられる。