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オバマ氏に指名獲得の流れ、クリントン氏は土俵際【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080301-OYT1T00512.htm?from=navr
米大統領選
【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の民主党指名争いは、4日にテキサス、オハイオ、バーモント、ロードアイランドの4州で実施される予備選を前に、9連敗中のヒラリー・クリントン上院議員(60)が挽回のきっかけをつかめず、バラク・オバマ上院議員(46)の指名獲得の流れが強まっている。
クリントン氏が大票田テキサス、オハイオ両州を死守して土俵際で踏みとどまるのか、このまま押し切られるのか、民主党レースは重要な局面を迎えた。
「午前3時。世界で何かが起きている」
ホワイトハウスで、けたたましく鳴り響く電話の呼び出し音。メガネをかけたクリントン氏が受話器を取り上げた――。
同氏が2月29日からテキサス州で流し始めたテレビ広告だ。「誰が電話に出るか、あなたの投票で決まる」と問いかけ、大統領夫人時代から外交の場数を踏んできた同氏への支持を訴えている。
戦争やテロなど「有事」を演出してまで投票を呼びかけるクリントン氏に対し、オバマ氏は「人々の恐怖に訴えるやり方」と批判。クリントン氏が2002年の対イラク武力行使容認決議に賛成したことを挙げ、「電話に出たが、答えを間違えた」と皮肉った。
クリントン氏は、不況にあえぐオハイオ州ではオバマ氏の演説のうまさを逆手に取り、「言葉で食卓に食べ物を並べることは出来ない」と訴えている。しかし、なりふり構わないオバマ批判は功を奏さず、むしろオバマ氏に従来の地盤を浸食されつつある。
4州予備選のうち、ヒスパニック(中南米系)が有権者の約25%を占め、クリントン氏が圧倒的に有利とされたテキサス州の支持率では、すでにオバマ氏に3〜6ポイント差ながら逆転された。オハイオ州では辛うじてリードを保っているが、その差数ポイントまで追い上げられている。
連敗中のクリントン陣営は、選挙結果に応じて割り振られる一般代議員数で、オバマ氏に153人の大差をつけられた。残る14州で争われる一般代議員1020人の4割近い370人が、4州予備選で決まる。
仮にクリントン氏が4州で全勝しても、得票差が数ポイントの僅差となった場合、一般代議員数の配分ではほとんど差がつかない。夫のビル・クリントン前大統領は先週、「テキサスとオハイオで勝てなければ、指名候補になれない」と言い切った。
(2008年3月1日19時39分 読売新聞)