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「命と健康の砦」守って 市立松原病院【朝日・大阪】
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000811290003
2008年11月29日
半世紀以上、地域医療を支えてきた「命と健康の砦(とりで)」を勝手につぶさないで――。
松原市の中野孝則市長が28日、市立松原病院を来年3月末で閉院すると正式に表明し、市民らに動揺が広がった。
病院の存続を求める署名活動をしてきた市民団体は「納得できない」と抗議の声をあげた。
病院会計は07年度に8億円近い赤字を計上。
この決算が10月上旬の市議会で不認定とされ、病院が閉院の瀬戸際にあるという話が徐々に広がった。
看護師のOBらは「病院の存続・充実を求める会」準備会をつくり、これまで3万5千人を超える署名を集め、市側に渡した。
市長の閉院表明を受け、メンバーらは記者会見。同病院に37年間勤めたという会長の長尾和さん(71)は「そもそも病院を残す気がなく、はじめから閉院ありきだったのでは。市民への背信だ」、事務局長の黒田充さん(50)も「地域医療の拠点をどうするかという議論で市民は蚊帳の外に置かれた。再建へ向けた努力をせず、突然投げ出すのは許せない」と憤った。
準備会には「病院がなくなると困る」という切実な声が寄せられているといい、12月6日に会を正式に発足させ、市に対して方針撤回を求めていくという。
病院では27日夕、看護師らを集めた場で、桑田博文院長が「今週初め、非公式に閉院方針だと聞いた」と発言。
驚いた約80人が市長の説明を求めて市役所に詰めかける騒ぎになった。
30代の男性看護師は「公立病院には民間とは違う使命がある。赤字だから即閉院というのはおかしい」、夫婦共働きだという女性看護師(41)は「これからどうなるのか」と将来への不安を口にした。
市によると、12月から現在の入院患者の受け入れ先探しを始め、年明けには新たな入院患者の受け入れをやめる方向だ。
職員の今後については「民間の首切りのようなことは絶対しない。希望を聞いて責任ある対応をしたい」(中野市長)としている。