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(回答先: おお、「櫻井よしこブログ」に全文ありました!週刊新潮内容のネット紹介もありました 投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2008 年 8 月 07 日 21:22:31)
「後期高齢者医療制度は絶対に必要だ!と6回連載の週刊新潮&櫻井よしこタン」問題をちょっとネットで調
べて面白い事が分かりました。
1:この大連載内容を正面切って詳細批判しているネット論説はなさそうだ。
<後期高齢者医療制度は絶対に必要だ!週刊新潮 櫻井よしこ>で検索したけど出て来ない。
2:「みるめ君の労働相談箱」というブログが、「後期高齢者医療制度は絶対に必要だ」というタイトルは不正確
だ、櫻井氏はこれまでの老人医療制度の問題点を指摘してはいるが、後期高齢者医療制度が良い制度かどうか
を論証しているわけではないのだから、とある意味正しい指摘をしている。
(その全文は後記する)
しかしこのタイトルは、週刊新潮という雑誌でつけられただけでなく(同ブログ記事は櫻井ブログで公開さ
れる以前の雑誌段階だけの判断で記述されている)、櫻井ブログでも同じタイトルで掲載されている。
ここから分かる事は、櫻井よしこタンも週刊新潮と同じに、「「後期高齢者医療制度は絶対に必要だ!」=「後
期高齢者医療制度を批判している連中をやっつけろ!」=「自公政権の大ピンチを救え!」という判断に立っ
てこのタイトルをつけて6連載し、ブログでの宣伝もしている、ということだ。
3:自公の議員やそのお仲間にとっては、よしこタン大論説は大助かりであり、大いに持ち上げて自己正当化を
図っている。
以下はそのホンの一例
・自民党の船橋市議・長谷川大氏のブログ
2008年07月02日(水) あえて言う「後期高齢者医療制度」は絶対に必要だ
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-10112017143.html
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みるめ君の労働相談箱
あかんで!週刊新潮のタイトル偽装 http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_169f.html
↓↓↓
次のような問い合わせをいただきました。
週刊新潮が「あえて言う"後期高齢者医療制度"は絶対に必要だ」というタイトルの記事をのせているが、あれはどう思うか
週刊新潮が7月3日号と10日号の二回連続で、安易に後期高齢者医療制度に反対すべきではないという内容の櫻井よしこ氏の記事を掲載した件ですね。さっそく読んでみました。
櫻井よしこ氏の主張は、これまでの日本の老人医療制度は患者を大切にするよりも無駄な医療費を使いすぎていたから改革が必要だ、そしてそのための方針として後期高齢者医療制度が提案されたことをよく考えてほしい、ということです。
まず気付いたことは、週刊新潮編集部がつけた「後期高齢者医療制度は絶対に必要だ」というタイトルは不正確ですね。センセーショナルなタイトルネーミングですが、これは櫻井氏の言いたいことを正確には表していません。櫻井氏は、これまでの老人医療制度の問題点を指摘してはいますが、後期高齢者医療制度が良い制度かどうかを論証しているわけではないのです。
櫻井よしこ氏のブログにアクセスしていただいたらはっきりわかります。次のように書いていらっしゃいます。「後期高齢者医療制度が解決策だと言うつもりはない。だが、少なくとも同制度が提起する問題の本質を、私たちはいま、冷静に考えなければならないのである。」
私たちは病院現場で働くものとして、日本の医療は問題だらけであることを知っています。患者が人間としてよりよく生きていくために医療を受けるわけですから、医療の主人公は患者本人でなければならないわけです。ところが現実には、患者をないがしろにした治療や検査が今でも行われています。
櫻井氏も指摘しているとおり、日本の病院ではCTスキャンが使われすぎています。CTスキャンは放射線被曝量が多い検査なので、発癌のリスクが高いのです。だから、病状の深刻さと比較してどうしても必要なときにだけ実施すべき検査です。
ところが最近では、メタボ健康診断のために内臓脂肪量を測定するためだけの目的でCTスキャンをするという病院まであらわれました。危険すぎます。CTスキャンは実施料金が高い検査なので、CTスキャンをやりすぎることはもちろん医療費の無駄遣いでもあります。
CTスキャンが日本でここまで異常な普及をしたのは、厚生労働省が利益誘導をしたからです。CTスキャン装置を購入するときの施設基準を甘くし、CTスキャン実施に高い保険点数をつけて普及をはかったのです。東芝や日立などの医療機器メーカーと厚生労働省官僚との癒着を問題にしなければならないと思います。
CTスキャンの装置は何億円もします。病院がせっせせっせとCTスキャン検査をして検査料金をかせいでも、そのお金は医療機器メーカーへの月賦の支払いに消えていくのです。高い医療費が最終的には大手の医療機器メーカーへと流入していることをよく考えてみる必要があります。
社会保険の財源は、患者本人の負担(窓口負担と保険料負担)、公費負担(国の予算)、企業負担の三つです。ところがここ数年、患者本人の負担ばかりが増えて企業負担は減っています。
後期高齢者医療制度ではさらに企業負担が減ることになります。
空前の黒字をだしている大企業が国家の医療費の負担を減らしているなんて、なんだか不公平です。この国の企業には愛国心はないのでしょうか。
CTスキャンの被曝リスクの問題については、薬害問題が大きな社会問題になったように、患者の権利を守る運動として追求していかねばなりません。危険性を隠蔽してもうけるだけもうけた医療機器メーカーの責任はけっして免れるものではありません。
櫻井氏は他にもたくさんの日本の医療の問題点を指摘していらっしゃいます。どれをとっても、後期高齢者医療制度によって解決できる問題だとは私たちには思えません。医療問題の解決には、それぞれの問題の実態にそった具体的な形があるはずなのです。「後期高齢者医療制度は絶対に必要だ」という週刊新潮編集部のつけた誤ったタイトルは、偽装タイトルとでも言うべきもので、世論のミスリードをねらったものと言えるでしょうね。
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戸田HP http://www.hige-toda.com/
扉の特集:老人差別、老人虐めの後期高齢者医療制度を許すな!
7/14大阪広域連合議会で公明党が大暴言!実況動画をアップ!
http://www.hige-toda.com/_mado04/koukikoureisha/koukikoureisha.htm