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---ssd's Diary----------------------------------------
http://ssd.dyndns.info/Diary/2008/04/post_639.html
よーし、父さんまじめに批判しちゃうぞ
By ssd on 2008年4月18日 07:48
今検討されている医療事故調への、医者のまじめな主張としては、
・医療を安全にする希望の事故調を民事・刑事事件の調査に使うな。
(刑事免責にしろというのではない。刑事は刑事でやれという妥協)
・調査に「ド素人」入れんなボケ。
事故調ってのはだな、プロとプロがテーブルの間でにらみ合い、いつ高度で専門的な喧嘩が始まってもおかしくない。
そんな雰囲気がいいんじゃねーか。それを患者代表だぁ?
ってなところに集約される。
刑事免責であるが、実務的に過失致死・傷害を医療に持ち込むと、医療は崩壊する。
これは、予言ではなくて、現在進行形の現実。
明々白々な重大過失に刑事罰が科せられる。
重大な過失で患者が死んだ。→過失致死
重大な過失で患者が不具になった→過失傷害
中くらいの過失で患者が死んだ→?!
過失はなさそうだが患者が死んだ→人が死んでんねんで
そのグラデーションの辺縁では、かならず、「不当である」という感情が生まれる。
たとえ神様みたいな人たちが、99%妥当な審判を下しても、1%は不当感が残る。
その場合、医者の行動を規定するのは、99%妥当に審判を下されるという事実より、1%の不当審判があるという事実の方だ。
まさか100%妥当な審判の下されるシステムが実現するなんて、こどもみたいな非現実的な主張をする人はいませんよね?
事故調で死因を究明しようとしても、かなりの確率で、「結局、よくわかんない」という結論になるだろう。
調査をする専門家が、高度に訓練され、かつ真実に誠実であれば、「わからんものはわからん」という事実を曲げたりはしない。
かつては、法曹でもpresumed innocentの精神が一般的であった。
しかし、今の医療関係裁判では、presumed guilty。
事実がわからない場合、法曹なんかでは、とりあえず医療機関の説明不足とか、それやんなきゃ生きてたとか、はやくやれば90%生きてたとか言って原告勝訴でお茶を濁すのに、専門家は全然平気。
わかんないものをわかんないもののまま扱ったりする。凄い。ヤバイ。
第三次試案の問題点は、「重大な過失」をどう定義するか、どこで線を引くかという疑問にまったく答えていないという点。
論理矛盾を一切、手を付けずに玉虫色の解釈が可能な条文を飲めと言ってることろ。
現実的に判断すれば、運用としては、まず刑事には一切リンクさせずに行政罰だけで、何年か運用。
実際に死因究明のしくみとして、問題がないことを実績として確立してから、刑事にリンクさせるか議論するというのが、ふつうのやり方だ。
それを横着して、一気呵成に海のものとも山のものともわからないシステムを導入し、
「死刑執行」はしない。しないんじゃないかな。たぶんしないと思う。まちょっと覚悟はしておけ。
みたいな、白紙委任の契約を承諾しろと要求されてはいそうですかとサインする医者がいたら、私はそんな頭の悪い医者にかかりたくはない。
外泊証明書にサインして外人部隊に売られるがいい。
Comments
きくり said:
>刑事免責にしろというのではない。刑事は刑事でやれという妥協
と言いながら、6行下では司法批判。自己矛盾もいいところだ。
結局、刑事免責を要求しているのである。
「重過失」に軽減しようとする厚労省の親心も分からず、マグナム(いや、社会にとって立て板に水なのだから水鉄砲か)をぶっ放す。敵味方も分からないほど錯乱しては世も終りだろう。厚労省と聞けば、条件反射的に「反対!」と叫んでしまう。
少々侮辱されようが、不思議なほど怒りの感情は湧かない。呆れ果て、ただただ憐みを感じるのみである。
このブログにふさわしい幼稚園児向け解説を加えれば、医療系ブログにはTウイルスでもはびこっているのではないか。ならばきくりはアリスとなってゾンビ化した医師を駆逐・殲滅し、健全な医師を保護しなくてはなるまい。新アリス・プログラム始動(笑)
2008年4月18日 09:28
きくり said:
>第三次試案の問題点は、「重大な過失」をどう定義するか、どこで線を引くかという疑問にまったく答えていないという点。
重過失という概念は、法的概念としてかなり確立した概念である。法律の素養のない者に理解できないのは無理はないが、容易に線引きできる程度の明確性を持っている。まあ、お父さんもこの程度のお勉強はしてから論評して欲しいものだ(笑)
法律学は数式では表現できないが、自然科学に属する医学なぞより遙かに緻密・論理的な構造を持っている。文系の世界は理系より非論理的などいう発想は無教養な者か世間知らず理系人間の貧しい発想である。
2008年4月18日 09:29
ssd said:
まあ、好きなだけ法律論をどうぞ。
いくら法律論はどーだと言っても判断するのは当のハイリスク担当医者ですから。
「法律の素養のない者に理解できないのは無理はないが、容易に線引きできる程度の明確性を持っている。」のを彼らに納得させることです。
私は、無理だろーなと思うだけ。
2008年4月18日 09:35
通りすがりの大学院生医師 said:
最後の一行がエリア88だと理解できる方がどれくらいいるかが見もの。と全く関係のないところでお茶を濁してみる。
法的概念としての「過失」を証明する行為と、システムエラーを発見し修正するための「検証」は相容れないんですけどね。
あ、パブコメ送ってみました。黙殺されるでしょうけど。
2008年4月18日 09:57
pierre said:
変なのが湧いて不愉快ですね。
2008年4月18日 10:12
きくり said:
>いくら法律論はどーだと言っても判断するのは当のハイリスク担当医者ですから。
医師がどう判断しようとそんなことはどうでもいいのである。わが国で活動する限り、法を知ろうと知るまいとわが国の法律が適用され断罪されるだけのことだ。
それで離職が増えようと、保身に走ろうと、それは別問題なのである。
少なくとも、
>そのうち全医療機関が自由診療化&応召義務撤廃
>→涙目で、「全財産差し出します、お願いですから診てくだせえお医者様」
>ま、君みたいな患者は真っ先に爪弾きだねえ・・
のような願望は実現しない。
福島県立大野病院事件の判決が注目されているが、仮に有罪判決が下され、産婦人科医のボイコットが頻発しても、社会は医師の強制動員、労働基本権の制限の方向へ動くだろう。社会を舐めてはいけない。
2008年4月18日 10:18
ssd said:
>それで離職が増えようと、保身に走ろうと、それは別問題なのである。
そうですね。で、っていう。
いや別に論争の対立点なんてないじゃないですか。
2008年4月18日 10:22
ちゃぶ said:
釣りのようにも思えるけど、真性かねえ??>精緻で美しい法体系でマスをかいてるような約一名
「法」のためには社会がどーなってもいいって感じのプロトタイプは実は結構おるのよね。
そういや変な法律連発して崩壊したジンバブエって国が最近までありましたねえ。
2008年4月18日 10:39
Seisan said:
医師を強制労働させるって・・・
そんなことをしたら国外逃亡するだけだよ。
それとも黒人3人組のBACライトニング戦闘機で追っかけてくる?
問題は文系の法理論と自然科学の蓋然性を全くすり合わせしようとせず、法理論を厳密に適用させることばかり考えていることだと思うのですが。
ちなみに、医師免許を持っているというだけで労働の強制性が実行できると思っているなら、それは日本が「民主主義国家」の皮を脱ぎ棄てるということであり、世界中から「やっぱり日本だね」といわれ、敵視されるようになるということだと愚考します。
2008年4月18日 11:18
t_f said:
法律学が緻密・論理的だなんて、プロパーの法学者が聞いたら顔が火炎放射器になるでしょうが、まあ体系的整合性にはうるさいでしょうな(ことに刑法学ではやかましく、過失だけでも4つの説があります(大まかには2つ))
確立された概念なんつーシロモノは、一般的に緻密性・論理性を求められる分野でればあるほどあり得茄子なものなんですがねえ。
ちなみに重過失(刑法上の)とは、人が死んでんねんでということではなく、注意義務違反の程度が著しいということです。
さてその程度の著しさとやらはどーやって誰が決めるんでせうか?
2008年4月18日 11:30
お弟子 said:
吉野家コピペからはじまる今回の文章、かなり好きです。
>通りすがりの大学院生医師 殿
その一段落上の関白宣言と同じくらいじゃないですかねぇ。
当blogの読者層ならきっと時々見かけるフレーズ(と信じたい)。
2008年4月18日 12:31
ねこぢる said:
ユニコーンを尾翼に描いた戦闘機、なんていいましたっけ? あれ好きでした。
しかし、ぎくりという人は何者ですか?
相手にするのも嫌なくらい馬鹿です。
文章を見ていましたが、何も言っていない。
相手に対する批判を、見下した文言を加えて書いているだけ。 法律知識があるように見せかけているのが、悲しげ。
2008年4月18日 13:13
VMAX said:
教科書的には「わずかな注意を払いさえすれば、結果を予見でき、結果を回避できた場合が重過失」だそうです。
つまり、航空機の便名を言い間違った場合も、薬剤の投与量を間違った場合も、コンビニバイトで釣銭を間違った場合も「わずかな注意を払いさえすれば・・・」ですから、重過失なんでしょう。コンビニバイトが罪に問われないのは罪を問える法律が無いから。「人が死んでんねん」というくらいの結果にならないと罪を問える法律がない。法体系全体で考えれば、結局「人が死んでんねん」という結果をもって罪を問うわけです。
わずかな注意を怠っても、罪に問われない職業とそうでない職業があるわけで「法の下の平等」なんて大げさなことは言いませんが、不公平ですね。同じ官僚という職業でも「薬害エイズ」で業過を喰らってしまう官僚もいれば、故意にデタラメな道路通行量予測を流しても全く罪に問われない官僚もいるわけです。
まあ、日本では業務で過失を犯しまくっても罪に問われない職業は裁判官以外にも山ほどありますから、医者はリスク判断のできないおバカさんの代表と言えます。特にフクスマで医者やってるヤツはよく考えて欲しい。フクスマは逮捕のリスクを高めます・・・こんな常識をわかっていながら禁医できない医者には「喫煙は癌のリスクを高めます」なんて禁煙指導して欲しくない。
2008年4月18日 13:44
きよ@一般 said:
(#・▽・#) < あー、きくりさんだー ・・ はぁっ
2008年4月18日 14:11
龍 said:
患者代表というのは、どの患者がだれらの中から選んだ代表なのでしょうかね?
自分も患者であるが、マスコミのいう患者代表を、いままで(選挙などで)選んだことは一度もありません。
2008年4月18日 14:30
ssd said:
>ねこぢるsama
F-5E Tiger IIですな。
2008年4月18日 15:48
きくり said:
>よーし、父さんまじめに批判しちゃうぞ
と言いながら、全く批判にならず
>しかし、ぎくりという人は何者ですか?
>相手にするのも嫌なくらい馬鹿です。
>文章を見ていましたが、何も言っていない。
>相手に対する批判を、見下した文言を加えて書いているだけ。 法律知識があるように見せかけているのが、悲しげ。
と「お前の母ちゃん、出べそ」並の負惜しみしか言えない。
>変なのが湧いて不愉快ですね。
と普段自分たちが口にしている社会批判を聞いて一般人が同じように不愉快な思いを抱いていることに気がつかない。
これが、医師の現状かと思うと、泣けてくる。医師の知性も落ちたものである。大学医局という仲間内しか知らず社会経験に乏しいうえに、マンガばかり読んでいるからであろうか。
>つまり、航空機の便名を言い間違った場合も、薬剤の投与量を間違った場合も、コンビニバイトで釣銭を間違った場合も「わずかな注意を払いさえすれば・・・」ですから、重過失なんでしょう。
その上、勝手な解釈を積み上げていくのだから、始末が悪い。生兵法は怪我のもととはよく言ったものだ。
具体的にどういうものをいうのかは、失火責任法が重過失を要件とし、判例も多いことからよく研究されている。一度、読んでみて感覚を養えばよい。下らない医療系ブログで集団狂気に走るよりはいいワクチンになるだろう。
法曹界からも厚労省の事故調について反対の声が上がっている。これは、過失の要件が重過失に軽減されることで刑事訴追の道が非常に制限されてしまうからに他ならない。つまり重過失に軽減されるとたいていの過失は要件から落ちてしまうのである。
2008年4月18日 17:14
Seisan said:
ユニコーンを書いてたのって、F-5EじゃなくてF-5EにF-18のエンジン1基を積んだF-20 Tigershark(実戦配備はされてないです)じゃなかったっけ。
そのあと、T-38でフランスで除隊して、戻ってきたときはXF-25(?)の前進翼のやつだったように覚えています。
で、神崎さんと決着をつけたのはくだんのF-20で、というオチだったと。
A88って、結構実戦配備してない奴もバンバン出してましたからね。
2008年4月18日 17:30
Anonymous said:
>法律学は数式では表現できないが、自然科学に属する医学なぞより遙かに緻密・論理的な構造を持っている。
法律学=解釈学という人さえいるようですが法律学をご存じなんでしょうか。自然科学でいえば緻密かつ論理的な学問に基づくものであれば、同じ条件で結果に大きな誤差が生じるとは考えられず、多数決でかつ3審制で運用される必要など生じないでしょう。担当する裁判官によって判決が異なるといったバイアスが除外できないのは科学的な論理世界とは言い難いです。
2008年4月18日 17:47
しろふくろう said:
>法曹界からも厚労省の事故調について反対の声が上がっている。これは、過失の要件が重過失に軽減されることで刑事訴追の道が非常に制限されてしまうからに他ならない。つまり重過失に軽減されるとたいていの過失は要件から落ちてしまうのである。
「法曹界」での出世につながる飯の種が減るから反対しているのだという下世話な噂も聞きますが・・・。嫌みはさておき、事故調の目的が医療事故再発防止のための真相究明であれば「法曹界の反対の声」はお門違いで、事故調で刑事訴追の証拠集めなど考えず、ブログ主様がいうように事故調から離れて刑事は刑事で勝手にやればよいことです。
事故再発防止の原因究明に必要であって患者のためとあらば進んで調査に協力する医師がほとんどでしょうが、刑事裁判を前提にされるとなれば被告の立場におかれるかもしれない医師が「敵」である「法曹界」に協力する筋合いなどありません。一昔前に比べて医師の「法曹界」への不信がいかに強くなっているかはさまざまなブログをみればわかります。医師連中も法律に敬意を払い法を遵守する常識は持ち合わせているでしょうが、トンデモ医師が否定されるのと同様に、法曹界に籍を置いているというだけで質を伴わない低レベルな連中に対して無条件に敬意を払うつもりは毛頭ないでしょう。
刑事免責なしで事故調をやるとしたら、被告を有罪にするために都合のよい証拠のみを採用し弁護側の無罪を立証する証拠の採用を拒否するような非常識な「法曹界」の証拠集め作業に協力するお人好しの医師がどれだけいるでしょうね。法体系の最上位にある日本国憲法に従えば悪党である医師にも日本国民である限りは黙秘権が認められるはずですが、「法曹界」は悪党である医師を刑事訴追するためには憲法で保証される権利さえ剥奪するつもりなんでしょうか。
2008年4月18日 18:50
オタク麻酔科医 said:
最後の一行。原作マンガ家がコミ家に参加したら、A-88というサークルスペースを割当てられ、床に作中の滑走路みたいなペインティングをしたというのを見ています。
2008年4月18日 19:31
オタク麻酔科医 said:
>除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。
まさに医師の世界ですよ。
2008年4月18日 19:35
Anonymous said:
タイムリーに日経メディカルオンラインに「マスコミが報道しない京都大学脳死肺移植手術事件の一面」と題して京都大学の外科医師が寄稿されていました。一部引用させていただきます。
>京都大学は早期から自主的に外部の専門家も交えて原因究明を行い、その結果を公表し、手術を自粛したうえで再発防止に尽力している。さらに患者御家族との和解も成立している。このような現状で、書類送検を行う理由はどこにも見当たらない。ところが実際には冒頭に述べたとおりの顛末となった。すなわち、医療者側による自主的かつ必要十分な処置の欠如を刑事司法の介入の根拠としていたこれまでの理屈は、誤りとせざるを得ない。今回の事件は図らずも、医療事故への刑事司法介入について、その正当性の主張をゆるがすものとなったといえよう。
これを見る限りは、検察の縄張りを広げる(影響力をもつ範囲を広げる)目的で介入しているようにしか思えず、事故調も結局は噂されているように刑事訴追のネタ探しの場にしかならないでしょう。立件する事件の大きさと数が検事の出世の決め手となり、また弁護士のハク付けになるから法曹界にとって医療訴訟はこれからの市場という下世話な噂もあながちでまかせではないように思えてきます。もしそうであれば高尚なそぶりで偉そうなこと言っていても所詮は自分のことしか考えていない俗物の集まりということになるのでしょうか。
2008年4月18日 19:42
しろふくろう said:
すみません、上の記事記名忘れました。
2008年4月18日 19:44
Inoue said:
呼びました?『エリア88』のファンです。といっても、連載終了してからまとめ読みしたんですけれど。
2008年4月18日 20:02
フーバー said:
A88ですか・・・懐かしいですね。
途中で読むのやめちゃったけどw
細目のドイツ人、フーバーさんが好きだったなー。
なにやらアスペルガーらしき人が湧いてますね。
いや誰とは言いませんがww
2008年4月18日 21:06
沼地 said:
それはまたアスペルガーのかたに対して失礼な発言ですね。
私の知っている範囲ではこんな下品なアスペルガーのかたはいらっしゃいません。
2008年4月18日 21:24
ssd said:
あー、コメンテター間で、おもしろくない罵倒合戦を始めた場合、Deus Ex Machinaが出現するかもしれません。
そこんとこヨロスコ。
2008年4月18日 22:25
お弟子 said:
しばらく、しばらく、しばらく〜〜〜〜ぅ〜〜〜〜
2008年4月18日 23:19
nyamaju said:
きくりさんへ
あなたの勝利条件>
ここを読んでいる医師が心の底から納得し、
あなたの意見を受け容れる。
ディベートじゃないんだ。
ハードル高いぞ。
2008年4月19日 00:35
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