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NHKが「ワーキングプア」という言葉を世間に認知させたのは記憶に新しい。今から振り返っても政治を動かした一大キャンペーンだったと思う。そして今、「派遣切り」という言葉でNHKは再びキャンペーンを行なっている。プロデューサが誰だか知らないが、社会的、政治的に大きなプラスの働きをしていると思う。
NHKはかつて従軍慰安婦問題を裁いた国際法廷を教育TVのETV8で放送し、支配政党右派の逆鱗に触れ、屈服した経緯がある。あの当時のETV8は私から見ても取り上げるテーマが政治的にシビアなものが多く、ここまで放送するかといった先鋭的な番組だった。案の定、政治的に狙い撃ちされ、屈服後の番組内容は180度転換し、政治的に無害なテーマばかり取り上げるようになった。
しかし、「ワーキングプア」や「派遣切り」といったテーマは支配政党右派であっても手を出せないテーマだ。このような大きな社会問題を取り上げること自体が支配政党への間接的な批判になっている。放送番組が政治的な力を発揮しているのだ。しかも支配政党には手出しができない強力なメッセージを発している。営利を目的とする民法は逆立ちしてもNHKのキャンペーンに匹敵する影響力は行使できない。それゆえ、NHKに払っている受信料の意味があるというものだ。
ただ手放しで賛同ばかりするわけにはいかない。NHKは基本的には支配政党の影響力から自由であることができない。しかし、今回の「派遣切り」キャンペーンは大いに賛同する。