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【東京新聞:希望降任教員 最多１０６人 昨年度公立小中高 『健康上の問題』５割】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008101802000125.html
一般的に、楽に思っている人も多いであろう。公立学校の教員でも、希望降任が結構いる事が判明した。
公務員は「楽している」というようなイメージは「果たして正しいのか？」を考える一つの情報提示として紹介しておきたい。
まあ、このような事実を見ても、「元から根性が民間企業人に比べ、柔に出来ているからだ。」と主張されれば、それまでであり、それを覆す論証をするのは困難でもある。
「民間企業なら、もっと全然、降格希望者は多いよ。」という見方もあるだろう。
「たった、１０６人と言うことが公立学校の教員が楽な証拠」と感じる人もいるのだろう。
民間労働者と公務員労働者で「死因を比べると自殺の死因は公務員の方が高い」のだが、それでも、おそらくは「平均として民間企業労働者の方が厳しい労働に耐えている比率が高い」のだろうとも思う。
先日、元民間企業出身の局長さんと話をした時には「それでも、民間の方が厳しい」と話をされていた。少なくとも経験者の意見は「重みを持っている。」
しかし、先の郵政民営化選挙において、多くの国民が「公務員労働者は楽に違いない」というイメージからの判断を行い。その結果として「現在の日本がある」ということには今でも疑問を持っている。
今回の１０６人の降任希望者であるが、その総数が多い、少ないではなく、「どこの企業に勤めていても、自分自身が降任希望をするまでに追い詰められていない者が、その職場の実態を楽と思うのが、間違い」だと思う。
少なくとも「今、降任しようと思ってはいない。その人の職場よりは、公務員も楽ではない」というのが「公平な見方」だろうと思う。
ということで、Ｋの意見に入っていくわけであるが、おそらくは「今までの価値観に囚われてはいけないのである。」
「男尊女卑」「封建主義」「終身雇用」といった過去の価値観は次々に崩壊している。
「勤められる限りは今の職場にしがみつくのが、最もリスクの少ない方法」という価値観は、もう、少し古いのではないだろうか？とＫは思っている。
労働者の地位向上という方向から考えた時、この価値観こそが「全ての元凶」であるとすら思う。
この価値観こそが「長時間過密労働を生み出し、それが、過労死・過労自殺という不幸を生み出していく」
最近、「サービス残業」と「名ばかり管理職」の実態が徐々に明らかになってきているが、それらも、全ては「職業にしがみつく」という価値観が生み出した不幸だろうと思う。
最低賃金が上がらない事による「生活崩壊・労働難民（ワーキングプア）の増加」
労働力のコストダウンのための外国人労働者の流入による失業者の増大。
職場の過密労働について行けない者の「ニート・フリーター化」による人材枯渇と市場の悪化（彼らが正規雇用されれば１０兆円規模の経済効果はあるとも言われている）
収入のない者による犯罪の増大。
全ての状況の底辺には「その職にしがみつくことが生きるための唯一無二の方法」と思う人の「価値観」が横たわっているのではないだろうか？
少なくとも「その価値観を持つ人が絶対的多数」という状況を変えていくことなしには「労働者の地位向上」は為し得ないという気がする。
多分であるが、「その企業から離れるのも、一つの人生での選択肢」と云うくらいの価値観を持つ労働者が、一定数以上になった時には「労働者は資本家に対し対等の力を持てるようになる。」
今回、食糧危機が問題になってきている。
参考
http://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/470.html
生物は「食料を失えば餓死するしかない」ので、これは、大問題である。
企業に取っての「労働力」は、生物の食料と同じである。
労働力を確保できない企業には、企業を維持できないのであるから、決して「買い手市場ではない」のである。
つまり、必要以上に卑屈になる必要はなく、その辺の理屈すら分からないようなブラック企業などは「見限ってやれば良い」のである。
その事に気付くこと、実践しようと思い描くことこそが「労働者の地位向上への第一歩」である。
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