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本日、NHKの夜のラジオニュース(多分、ニュースの魂)で、株式投資の専門家は「短期の変動にあたふたせず、五年くらいの長い目で、投資先を見つめれば、株価は必ず上がり、損はしない。現在の株の価格水準は千載一遇の買い時という安値なので、買い時です。」というような主旨の事を主張していた。
まあ、確かに、その意見、今までの常識では「正しい意見」である。
Kは「金融資本主義経済は幻の上に成り立っている経済」としたが、幻という憑き物に気が付かない人が、「夢を見続ける事ができるのなら、夢から覚めずに幻を見続けられる」のなら、「今は、夢を見続けるべきだ。」というのは「資本主義経済の存続を願う者には、それしかない」のである。ここで、みんなの「目が覚めたら、世界は破綻する」のである。
しかし、夢から覚めなければ「幸せな夢を見続けられるか?」は、かなり疑問である。
日本では「10年経過した今も、不況から脱出していない。」
G7+中国・インドなどでの、必死の協調介入によって、場合によっては「今回の金融不安は見かけ上の終息を迎えるという可能性」はある。
しかし、それは「すべての不良債権を国が引き取る」という事でもある。
それによって、すべての国で「失業者対策も生活弱者への福祉等が大幅に後退する」と言うことでもあるのである。それは、5年くらいでは平常に戻るはずが無く、数十年単位の不況を意味するのである。
現在の金融不安の「原因となっている不良債権は無くなるのではなく、国の借金となって見えなくなっただけ」なのだから、病気でいう完治ではなく「潜伏しただけ」であることは、しっかりと認識する必要がある。
つまり、5年先に株価が復活するというのは真っ赤な嘘なのである。
株価は、この後も上げ下げを繰り返しながら、運が良くて「安値安定」、運が悪ければ「倒産して紙くず」と化す、もっとも、それ以前に「証券会社そのものが破綻してすべてが一瞬に無に帰す」という可能性の方が高いであろう。
株価は急反発して「上がったが」
これが最後の「売り時」でもあるのだろう。
日本が選択すべきは「出来るだけ速やかに米国金融市場から損切りをして撤退すべき」なのである。
損を回避するために「更に資金をつぎ込む」ようなことは「先物取引をして追証金を払い込んで、最後には破産する人」と同じような自殺行為である。