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(回答先: Re: 奇談 33 「眼」 投稿者 金十字架 日時 2008 年 10 月 13 日 22:59:13)
人が暴走するまでには「経過」がある
その経過を「心」は憐れむ
「知る」という本能は
いつしか「知る権利」などという
違和感に満ちたものに取って代わり
自ずと道を見つけ渡り歩こうとする魂はなくなってしまった
本能に刻まれた生きる為の知恵は
保護する名目で封印され腐らせてしまう
腐らしてしまったのは個々の「自分」の責任
誰かが作り上げたとする「社会」
その中の誰かになすり付けて
自分は免れるというものでもない
社会責任は全体責任だ
安さだけに群がる消費者が
今の偏った消費社会をつくりあげる担い手となった事は明白だ
そう信じ込まされたというのなら
それを叩かなくてはならない
誰も責任を取らないといっても
誰かがその責任を負う
ルーるある社会なれば
それは当然の事だ
ルールというのは万人の為のもの
平均値を割り出し
特定の人間像を基準として作るものであっては
絶対にならない
日本リーグの元サッカー選手で
現在教師という人物がいる
その人物はスポーツのルールを通して
社会のルールである政治を見直そうという試みを
子供たちの実践の中に模索している
スポーツのルールとは参加する者にとっては絶対のもの
それはルールというものが
そのスポーツの醍醐味であり楽しさであるからだ
一定の規律というものに沿って
それを守るという行為はまた
見た目に美しいものでもある
それはこうだ
まったくの自由な空間に人をまばらに置いて二チームに別れる
ボールがひとつありゴールが有る
そこで点を取った者が勝ちである
単純な「目的」だけは与えられる
何も無いコートに配置された数人の男女
皆が分け隔てなく楽しめるかどうか
「ただ突っ立って見ているものがでてくる」
そこでルールには新たに
「必ずゴール前に複数にボールをパスしなければ加点にならない」
という項目が書き加えられる
「ボールを蹴るのが苦手な女子が参加出来ない」
そこでルールには新たに
「女子は手で掴む事が出来る」という項目が書き加えられていく
そうして実践の中で不満に思う事を次々と列挙し
実際に遊んでみて不満がでる度に
どうしたらいいのかと話し合い
万人が楽しんでも楽しいルールが生まれて行く
それは万人に受ける事を目的としている為だ
ルールは改良点をみつければすぐに変えるべきであるが
それは現政治では叶わない
現在の政治と大きく違う点は何処か
ルールの前に立ちはだかる「対立」の構造
言わずもがな
人が人としてこの世界で再び進化成長するには
一度築かれたものを捨て
「人間の姿」を改めて見直すことが必要なのだ
誰しも自由を求めて道に迷う
「本性」は「哀れな姿」
「純粋」さは取り戻せない
しかし「潔さ」で代替できる
弱さを拭い去り
強さを抽出した「綺麗事」は
今の夜に必要な明り
しっかりと体に括り付け
夜明け前の闇に「眼」を
鷹のように凝らさねば成らない