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『闇社会の守護神と呼ばれて 反転』田中森一/幻冬社‘07年から抜粋
「近ごろ、検察の捜査に対して「国策捜査」という呼び方をよく耳にする。しかし、それは今に始まったことではない。そもそも検察の捜査の本質が、権力体制と企業社会を守護するためのものであった。つまりすべて国策捜査である。石橋産業詐欺事件も(著者は06.1月、東京高裁で、懲役4年の実刑判決を受ける)、典型的な国策捜査といえる。」
「社会的に認知されている大企業より、多少世間に評判のよろしくないところのほうが、付き合っていておもしろい。
ヤクザ、ならず者、と呼ばれている連中でも、そのトップになると、腕力だけでは通用しない。ヤクザの組長といっても、カネや力だけでは人間の心をつかむことはできないし、組員をまとめることもできない。それが次第にわかり、却って彼らの人間的な魅力に惹かれていった。
彼らと話していると、社会勉強になるところがずいぶんある。世間でいわれるところの東大や京大卒のエリートは、往々にして、その行動パターンが知識の域を出ていない場合が多い。彼らは違う。自分自身の体験から人をコントロールする術を学んでいることが多い。それだけに新鮮味があり、また説得力もある。人に対する独特の細やかな気配りや配慮を見せる。それはヤクザに限らず、あまり世間体のよろしくない職業の人たちにも同じことがいえた。ソープランドのオーナーや地上げ屋などにも、似たような部分がある。だから、付き合っていておもしろい。」
(ヤブ人)
検事からヤメ検・弁護士に転進した半生記。ノンフクション的な面白さアル。裏社会と表社会が、目に見えねえところでつながっちょる。著者がアウトロー界の人間に惹かれていったのは、平戸ちゅう漁村の貧しい出身だからなのかねぇ〜。
許泳中との信義関係を裏切るわけにゃあいかねえんで実刑判決を甘受したちゅうのも、まるっきりの弁明とも思えねえ。著者の男気を感じるところアル。