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ミラノ、ホームレス5千人
*kame注 ミラノ ミラノ市を指す場合と周辺都市を含めたミラノ県指す場合が
ありますが、この記事は後者 ミラノ県のデータです。
貧困、ミラノ ホームレス5千人
ひとり、家族単位も。 貧困層20万人
ホームレスのためのベッド800床、ボランティア活動も
ミラノ
公園のベンチや建物のポーチ、中庭をマイホームと呼ぶ人がミラノに5千人いる。
(ひとり、あるいは家族単位)
夜の寒さから身を守る手段がダンボールや車のこともある。一人当たりの収入を
ベースにしたAssoediliziaの調査によると、ミラノは大都市の中でホームレスの
数が最も多い市だ。 同組織の社会学者の分析によると、ミラノの中流層の割合は
この半世紀で50%から30%に減少した。20%の一部は富裕層に上昇したが、大部分は
貧困層に’移動’し、その多くが極貧レベルの生活を余儀なくされている。 その
’移動’の結果として、ウェルカムセンター(施設)や支援センターを頼って生きて
いる人々は、ミラノっ子の15%にあたる20万人と観測された。この数字は公益法人や
支援組織の尽力によって表に出たものだ。 県や市が運営するホームレスのための
寝床は800床。冬季は追加で800床、非常時(降雪、寒波)にはさらに100床が追加
される。また冬季には食料・寝具・寝袋・医薬品を配る5つの移動部隊が活動する。
ボランティアの仕事
最も必要とされる食料(朝・晩)は Banco Alimentare(*1)から、医薬品と医療
支援はBanco Farmaceutico から供給される。 イタリア医師ボランティア会は、
施設で診療を行うと同時に、路上生活者の緊急手術を行っている。 しかし焦点を
合わせた対策も、夜の帳が下りると鉄道や地下鉄の駅やアーケード、公園に身を
寄せる苦しむ魂の’移動’の阻止はできずにいる。Assoediliziaのアキーレ・
コロンボ・クレリチ会長はこう述べる。「現状を、とりわけ今後移動の可能性が
ある彼らのために何かを始める必要がある。最初のステップは書類提示の必要が
ない公共の緑地などに夜間テントを張るスペースを設けること。もちろんその
周辺には最低限の警備が必要だ」。
厳しくても心のある町
コロンボ・クレリチ会長はこう締めくくる。「絶望的な状況に生きながらも
よりよい生活に対する夢や希望を持ち続ける人々。ホームレスの現状は生命力の
強さについて深く考えさせられる。 ミラノは厳しい町、競争の町。しかし
イタリアで最も多いボランティアの数が示すように、大きなチャンス、大きな
心のある町でもある」。
08年2月11日
http://www.corriere.it/vivimilano/cronache/articoli/2008/02_Febbraio/11/homeless.shtml
kame注 Banco Alimentare バンコ アリメンターレ 直訳すると食料台
商店店に寄付台を設けて集めた食料を配布する組織。
数ヶ月に1度、スーパーの入り口にボランティアが立ち、買い物客に
チラシと専用袋を渡します。チラシには団体と活動の紹介、集めている
食料、配布実績などが書いてあります。自分の買い物のついでに寄付用
食料(乾燥食/パスタ・米・豆、ビン・缶入り保存食、長期保存牛乳、
ベビーフードなど)をカートにいれ、会計を済ませたら専用袋に入れて
ボランティアに渡します。 手軽といっちゃなんですが、買い物ついでに
少し余分な出費をするだけで寄付ができるので、非常によいシステム
だと思います。kamenoko近所のスーパーはアルプス警備隊退役軍人と
その家族、チロリアンハットの制帽をかぶった屈強なおじいさん、
おばあさん、がボランティアを請け負っています。郊外団地の中にある
中規模のチェーン店ですが、2日間で2トンほど集まるそうです。
ワヤクチャさん、ご勤務先でどうですか?