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【医師 増える過労死 「当直」違法状態】
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07121303.cfm
というような記事がある。
>【過労死弁護団全国連絡会議によると、今年に入って、労災や損害賠償が認められたケースはすでに6人。背景には、長時間の時間外勤務に加え、当直勤務で仮眠もままならないという労働実態がある。】
前の郵政民営化の時も同様であったし、社保庁問題でも同様なのだが、日本人は「他人の仕事は楽」と思い込もうとしているところが見受けられる。
最近では「管理職の残業問題が出てきている」が、つい最近まで「労働組合は、何でもかんでも管理者対応」と「管理者は楽というイメージで労働運動を行ってきた」という背景もあるだろうし、逆に「現場は手空き時間を持て余している。」と思い込んでいる中間管理機構が「物理的に不可能な要求を現場に課してくる」という背景もある。
>【「宿直が月10回。過労が原因でうつ病になり、通院中」(40代の産婦人科医)、「月9回の宿直で、翌日もしばしば通常勤務。宿直手当も少ない」(20代の麻酔科医)――。過労死弁護団が先月実施した電話相談に、全国から66件(うち医師・看護師12件)の深刻な相談が寄せられた。】
66件という件数が多いか?少ないか?は別にして、【電話相談】をしてくるのは【深刻】な状況であり、本当に我慢の限界まで来ているからであり、氷山の一角であろう。
しかし、多分であるが、重箱の隅を突っつくようにして「探せば」、それほど苦労はせずに楽して稼いでいるように見える医師もいるだろう。
そんな医師をクローズアップして「イメージされては困る」のだが、郵政でも社保庁でも「イメージ」として「楽して稼いでいる」という「印象の情報操作」がされた。
>【勤務医の多くが最も負担に感じているのは、当直勤務だ。当直とは、夜間の宿直や休日の日直を指す。】
この現状もおかまいも無しに「救急患者のたらい回し」をマスコミが騒ぐ。
>【県立奈良病院の産婦人科医2人は昨年12月、04、05年の2年分の未払い時間外手当などが2人で合計約9200万円に上るとして、病院側に支払いを求める訴訟を奈良地裁に起こした。】
時給の問題もあるが、この金額をタダ働きさせられたと言う「医師がいる」のは事実である。それだけの「残業をしていても、救急患者まで手が回らない」のが現状と認識するべきであろう。
【患者も知って!医師の過労・過労死の実態】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071116-00000013-omn-soci
前にも書いたが、データ的に「日本の医師は少ない」のであり、楽な職業でもないのである。
医師の誤診・ミスを批難する前に「医師にも人権がある」という認識を持ち、医療ミスを起こしにくい環境を用意する必要が「社会」にあるのである。
その環境作りを怠けてきた「政府」にこそ責任の所在があるのである。
それを報道してこなかった「マスコミ」も同罪である。