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(回答先: ほほう、タイコ叩くんですか 投稿者 ウソ捏造工場 日時 2008 年 1 月 16 日 20:38:56)
たいこで食べているわけではありませんよ。これは趣味。ドラムスもたたくということ。
バンドをやろうということになって、楽器を決める時、私が一番運動神経が良かったんで、ドラムスをやらされた。ご存知の様にドラムスは頭は馬鹿でも、運動神経は良くなきゃできないからね(笑)。
楽器によって性格があるでしょ。キーボードはインテリで、緻密な頭を持ってなきゃいけない。楽譜が上下両方あるから。それにリーダー的にバンド全体を抑えなきゃ。リズム体の一部でもあり、ソリストだから。ギターはとにかく、目立ちたがる屋だわ。リズム・ギターは別として、ソロ・ギターの連中は、とにかくもう目立つことしか考えてない(笑)。
それに比べてベースはおっとり、でんとして、黙々と土台を支える。人柄も温厚な人が多い。
ドラムスは頭は一番悪いけど、運動神経だけは抜群。元気いっぱい(笑)。それでドラムスとベースのリズム・セクションがばっちり決まって、二人でひとつの音が出ないとグルーブ、でないでしょう。これがギタリストより、ホーン連中より、一番重要だと思います。でもこの二人のコンビネーションがうまくいかないと、バンド全体の音が壊れて、駄目になるから、本当は一番大事なセクションではないでしょうか(笑)。
ドラムセットはガレージに。でも今は音の出ない、エレクトリック・ドラムスもありますよね。
私はファンクやジャズ、ブルースが好き。ドラムスはやはり黒人ドラマーには負けますね(w)。例えばデニス・チェンバースとか見ると、筋肉もりもりで、たこみたいに手足を縦横無尽に動かして、バス・ドラムを蹴破るのではないかといった勢いで、ものすごいです。あれを見ると日本人はいかにドラマーには適していないかということがわかります。
でも体が小さくても、筋力が少々なくても、ものすごい人がいましたので、肉体的な条件はたいしたことではないかな、とも思います。今は亡きドラムスの天才といわれていたトニー・ウィリアムスがうちの割りと近くに住んでおり、ちょっと交流もありましたが、彼はものすごく背も低いし、体重もない。だからバス・ドラムはちょっと軽くなるけど、まさにサムライがさっと刀を振って人を切るような、ものすごい切れのバチ捌きを見せていました。
彼はきこうをやっていました。”気”の流れをうまくつかんで、ダイナミズムを出していました。だからたたく時も、きこうの呼吸法でやっていましたね。全てはエネルギーをうまくコントロールすることだといっていました(いっておきますが、私は彼よりもずっと若いですよ)。
(彼は17才の時にマイルスのバンドにスカウトされて入ったので、中卒なんですが、でも頭がものすごく良かったことと(霊感豊かな人。一流ミュージシャンは皆そう。それでなきゃ一流になれない)、音楽を体系的に勉強したいということでカリフォルニア大学バークレー校に入学したんです。学部から入ったのか、大学院から入ったのか忘れましたが、アメリカの場合は、プロとして活躍している人には社会人としての経験が大学の単位として認められるので、それができたわけです。それでそこを卒業して、講師としてドラムスも教えていました)。
音楽はいいですよね。やはり音楽はバイブレーションだから、毒で汚れた肉体を音楽のバイブレーションで清めることが大切。
年末に、マイク・スターンのライブにいきました。デニス・チェンバース(D), リチャード・ボナ(B) それにホーン、キーボード。このリズム・セクションはもう最高でしたよ!
音楽界には差別があって、「白人にリズム・セクションがつとまるのか?」といって、白人プレイヤーは差別されているということです(笑)。
今までもそうでしたが、私は下に沈めば沈むほど、本音をかけるのでネ(笑)。