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<09.02.11>お役所丸抱えの「有識者」に泣かされないために< 醍醐聡>
<だいごさとし:東京大学大学院教授/NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ共同代表>
青通信法案について、みんなで意見を出し合った。しかし、ちょっと待てよ。思い起こせば、教育基本法、国民投票法案、裁判員法、個人情報保護法、派遣法そして情報通信法案・・・み〜んな、アッと思ったら、もう形はできていた。そこから、一生懸命に引き戻そうとしても、もう間に合わない。現在もみんなの知らないところで色んな審議会が進められているに違いない。これって、本来なら、市民のことを考えて検討するはずの審議会が、省庁の一本釣りで都合のよい財界人や御用学者や官僚OB、お友達で固められていることが大きな原因だって思っている人は結構多いと思う。でも、だから審議会制度を変えようという動きにはなっていない。それはどうすればいいのか、明確ではなかったからだ。しかし、英国にはその答えがある。公職任命コミッショナー制度がそれだ。公職任命コミッショナー制度とは、審議会など公職につく人々を公募した上で、実力本位で採用する制度。これを日本に導入できたら、日本社会はどんなに変わることだろうか。これまでは、審議委員を省庁が選任すること自体はあきらめていた。しかし、これからは審議会のあり方から変えていくことを目指すべきだと思う。そこで作戦会議第2弾。法案成立プロセスの第一歩であり、官僚のアリバイ作りともなっている審議会という魔法の杖を政府から取り上げ、市民のもの、真に意義のあるものにするため「公職任命コミッショナー(制度)」の実現に向けて語り合おう
第2弾 みんなのメディア作戦会議
公職任命コミッショナーってなんじゃそりゃ!?
主催 ComRights
コミュニケーションの権利を考えるメディアネットワーク
2009年2月21日(土)14:00
立教大学池袋キャンパス8号館8201教室
問題提起 問題提起 日隅一雄(弁護士・NPJ編集長)
「政財官の癒着を断ち切る秘策・英国任命コミッショナー制度とは」
パネリスト
青山貞一(武蔵工業大学・大学院教授)
醍醐 聰(東京大学教授)
中野真紀子(デモクラシーナウ! 日本代表)
服部孝章(立教大学教授)
三井マリ子(女性政策研究家)
これだけでは何を議論するのかわかりにくいと思いますので、日隅さんから送られてきたメールを転送します。
************ 以下、日隅弁護士からのメールの転送 ********************
皆様
私たち市民運動に取り組んでいる者は、審議会に泣かされたことが何度もあると思います。審議会が官庁の思惑通りの答申を出し、そのとおりの法律になってしまう。国会での審議が軽んじられ、場合によっては、知らないうちに、悪法が制定されたりすることもありました。
そのようなことになってしまうのは、審議会のメンバーを政府が勝手に決めてしまうからです。
英国では、審議会のメンバーを公募した上で、第三者的立場の人が人選に立ち会い、実力主義で任命するという制度があります(添付の「公職任命コミッショナー概略」ご参照)。これによって、NPOなどのメンバーが審議会に採用されているようです。
(実は、審議会だけでなく、独立行政法人などの代表者も同じような方法で任命されています)
個別の課題に取り組むことはもちろん重要ですが、審議会の選任方法を民主的にすることで、今後、あらゆる法制度を民主化するように試みることも劣らず重要だと思います。
2月21日午後2時から、立教大学で、この公職任命コミッショナーに関する集会が開催されます(添付の「審議会に関する集会」参照)。主催は、マスメディアの民主化、市民メディアのパブリックアクセスに取り組んでいる「ComRights」というグループです。
ぜひとも、ご出席の上、この制度を日本で採用させるべく、力をお貸しいただけないでしょうか?
2月21日まであまり時間がありませんので、このメールを多くの方に転送していただければ幸いです。
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【発信者】弁護士 日隅一雄
*********************** 転送終わり ***************************
醍醐コメント
英国では、1994年に政財官癒着批判からこの制度がスタートし、BBCの経営員会や電波通信を管理しているOFCOMの会長などもすべてここが任命しているとのことです。
http://www.ocpani.gov.uk/
私は、かつて、10年ほど委員を務めた情報通信審議会(旧電気通信審議会)で事務局を務めた官僚と衝突し、煙たがられたため、慣例に反して途中で再任を拒まれました。
今は、NHKの経営委員や会長の公募・推薦制を求める運動に参加していますが、こうした個別の分野での委員の公募運動に取り組む上で、さらに、地域などで市民の権利を守り発展させる運動を進めていく時に立ちはだかる、官僚に丸抱えされた「有識者」からなる審議会に悔しい思いをしないためにも、こうした企画は多くの市民に関わりが深いと思います。
私もパネリストの末席に座らせていただきますが、ご都合のつく皆様は奮ってご参加いただき、討論に加わっていただけると幸いです。
醍醐 聰
公職任命コミッショナー〜市民のための法制度を実現する方法
1 公職任命コミッショナー(Commissioner for Public Appointments)とは、審議会、諮問委員会、特殊法人などの公的機関の代表者や役員を大臣が任命する際、選任が実力本位で公正に行われるように監督する職務を行う。
2 コミッショナーの下での公職選任手順
(1)公募
(2)確定した採用基準に沿った人選
(3)公募から面接までの全てのプロセスへの「独立した査定者」※(第三者)の関与
(※コミッショナーなどによって厳正に公募採用され、必要な訓練を受けた人)
(4)主要な手続きの全てを記録に残し、情報公開・監査に堪える公明さを確保する。
(5)通算任期など長期化防止策
(6)任命手続き終了後、手続きが適正であったかチェックする「独立した監査者」(第三者)による監査
3 目標
(1)実力本位による選任
(2)透明度の高い選任
→市民の信頼を勝ち取る
4 これまでの制度との対比
5 何が変わるか?
審議会などの公的機関に本当の専門家が選ばれる
省庁の案に盲従しない
NGOなどの運動家が採用される
→本当に必要な法制度が生まれてくる!
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔comment467:090211〕
■関連投稿
公職任命コミッショナー制度に学ぶ〜政官に従順な「有識者」審議会に泣かされないために〜(醍醐聰のブログ)
http://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/1060.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 2 月 12 日
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