★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評8 > 595.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://jcj-daily.seesaa.net/article/112893690.html#more
すでに報道されているように、NHKと民間放送連盟が設立した第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会が、1月9日の定例会議で、NHK「ETV2001」改変事件について「審議」に入ることを決定しました。 昨年9月、NHK職員とOBの有志が、事件の真相究明を求めて、放送倫理検証委員会(以下「検証委員会」という)に申し入れを行い、続いて10月には、放送を語る会の呼びかけで、市民・各分野の研究者・ジャーナリストの方々を賛同者とした同様の要請を検証委員会に対して行いました。 これは同月、当会が「NHK裁判は終わらない」というタイトルで開催した第19回「放送を語る集い」の会場で提案した行動でした。 検証委員会の規程では、委員会で取り扱うケースとして、「審議」と「審理」を分けています。「審議」は、「放送倫理を高め、番組の質を向上させるため、取材、制作のあり方や番組内容などに関する問題について審議する」というもので、事例について調査し、見解を公表できるとしています。 昨年10月の市民からの申し入れは、この強制力のある「審理」を求めるものでしたが、今回は「審理」までには至らず、「審議」の対象とする決定となりました。 2007年1月、第二審の東京高裁判決は、番組、「ETV2001・戦争をどう裁くか・問われる戦時性暴力」の編集過程を、「NHK幹部が国会議員の発言を重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)してできるだけ当たり障りのないような番組にするために改編した」と認定し、このような行為は「憲法で尊重され保障された編集の権限を濫用し、又は逸脱したものと言わざるを得ない」と批判しました。 この番組の制作過程や、当時の現場制作担当者の証言は、多くの点で「政治家の意図を忖度した改変」という東京高裁の判断が妥当であったことを示しています。 公共的な放送機関であるNHKの倫理の核心は、政治権力からの自立です。以上のような当該番組の制作経過について、NHKが検証せず、反省もしていない現状は、NHKの放送が、豊かで、多面的で、自立したものであるための、重大な障害になるものです。 私たちは、検証委員会が関係者のヒアリングを含む事実関係の調査を広く行ない、真相の究明のための審議を尽されるよう希望します。また、NHKに対しては、過去に公表した見解等にこだわらず、あらためて経過の検証を真摯に行い、問題があったことを認めて、説明責任を果たすことを要請します。 ※BPO(Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization の略称) |
▲このページのTOPへ HOME > マスコミ・電通批評8掲示板
フォローアップ: