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【Youtube閲覧者のプライバシーが丸裸に】グーグルにユーチューブ利用者のデータ提供を命令、著作権侵害めぐり米地裁
従来のアナログ放送は、視聴率調査の被験者でもない限りは
誰が何をみても掌握されることのない、原理的に視聴者の匿名性が
保障されているメディアであった。
だがデジタル放送は、視聴者の匿名性が守られるとは限らない。
さらにインターネットでは、基本的に視聴者の匿名性はない。
Youtubeのような動画視聴サイトは、テレビのさまざなな限界を軽々と
突破し、記録性や視聴者の参加性などの点ですばらしい潜在力を
示しているけれども、米国で視聴者の個人情報を独占的メディア企業に
提供せよという恐るべき裁判所命令が出た。
今後は、Youtubeなどを視聴すると、それぞれの視聴者は
考えてもいなかった不利益をこうむることになるかもしれない。
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http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2413691/3100843
グーグルにユーチューブ利用者のデータ提供を命令、著作権侵害めぐり米地裁
2008年07月04日 11:36
発信地:サンフランシスコ/米国
【7月4日 AFP】米メディア大手バイアコム(Viacom)がネット検索大手グーグル(Google)を相手取り、傘下の動画共有サイト・ユーチューブ(YouTube)の著作権侵害を訴えていた裁判で、米ニューヨーク(New York)州地裁は1日、ユーチューブで動画を閲覧した利用者の閲覧記録をバイアコムに提供するよう、グーグルに命じた。
バイアコムは、同社が著作権を有するテレビ番組の録画ビデオがユーチューブに投稿された問題で、利用者の共犯としてグーグルに対し数十億ドル規模の著作権侵害訴訟を起こしており、証拠として利用者データの提供を要求していた。
ニューヨーク地裁のルイス・スタントン(Louis Stanton)裁判官はグーグルに、ユーチューブで動画を1度でも閲覧した利用者のログインIDと、動画閲覧に使ったコンピューターを特定できるIPアドレスを、バイアコムに提供するよう命じた。
一方で、ユーチューブの動画検索やインターネット検索でグーグルが利用している非公開のソースコードの開示については、バイアコムの要求を退けた。またユーチューブ利用者が個人的に保存している動画ファイルへのアクセスも認めなかった。
グーグル側はいずれの要求にも反対していた。
グーグルは3日、失望を表明するとともに、今回の訴訟はインターネットの根幹に対する攻撃だと非難した。またネットの権利団体Electronic Frontier FoundationのKurt Opsahl弁護士は、判決がプライバシーの権利における大きな逆行だと述べ、強い反発を示した。
(c)AFP/Glenn Chapman
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