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民主党に忍び寄る危機(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/08/senkyo51/msg/587.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 7 月 03 日 00:21:36: twUjz/PjYItws
一部抜粋
「6月30日午後10時「NHKスペシャル」は「大阪コストカット論争 借金5兆円・橋下知事の荒療治」はほぼ完璧な自民党広報番組だった。橋本知事は時代劇のヒーロー並みの取り扱いを受けていた。橋下知事は知事就任直後、NHK番組に30分遅れて到着したことを司会者に注意されたことに逆上してNHK番組出演拒否を宣言したから、その修復の意味もあったのかも知れないが、より大きな背景の下で番組は制作されたものだと考えられる。
橋下知事は大阪の財政再建に向けて文字通り粉骨砕身の努力を注ぐが、障害者への補助金や府民の安全にかかわる事項に関する予算維持要求に対しては真摯に耳を傾けて、きめ細かい対応を示していることだけが強調さされて描かれていた。NHKが完全に政治権力の広報部門に堕していることを鮮明に示す番組に出来上がっていた。
財政赤字深刻化の原因として、三つの要因を提示することができる。@府職員の人件費、A天下り機関などへの支出、大型プロジェクトへの投資、B歳出規模に対して歳入規模が構造的に小さいこと、の三つだ。
府知事として財政再建に取り組むのなら、AとBに力点を置くべきだと私は考える。一般府職員の給与水準が高いことよりも、高級官僚の天下り、天下り機関の整理を優先するべきだ。また、特定企業や政治家の利権の温床となっている大型プロジェクトを根本から見直すべきである。
天下り機関などへの支出を切り込み、歳出をスリム化して残存する赤字は構造的なもので、そのしわ寄せを府民に押し付けるのは正しくない。国家財政にも共通する問題だが、歳出入のバランスを確保するための制度変更が求められる。
橋下氏の手法は財政再建の焦点を府職員の給与カットに集中させているところに大きな特徴がある。府職員の給与カットによる財政赤字削減案を府民が歓迎するのは当然だ。府民に痛みは生じることなく、赤字だけが減るのだから。公務員はしっかり仕事もせずに高い給与を得ているとの怨嗟は一般府民の間に渦巻いており、府職員と対峙して給与減らしに奮闘する橋下知事をマスメディアが白馬の騎士として描けば、拍手喝さいが生じるのは当たり前だ。
しかし、一般府職員の所得水準決定においては、府職員の労働者としての権利が尊重されて決定されなければならないはずである。民間企業の場合でも、労働者の賃金は労働者の権利が尊重されるなかで、労使の交渉によって決定されることが、憲法上の労働者の権利として保障されている。弁護士である橋本知事が、マスメディアの翼賛報道と府民感情にのみ依存して、労働者の権利を軽視して横暴に振る舞うことは是認されるべきでない。」
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