我が輩は名もない駄犬「ポチ」である。私のご主人様は、いわゆるマスコミ業界人。ところがご主人様につれられ、色々な世界を渡り歩いてきた我が輩が、そこで見たのはそこでうごめくおぞましい世の中の裏の姿であった。そこで作られた数々の虚像に、人間たちは知らず知らずのうちにだまされ、踊らされて生きていることに気づいたのである。
私はご主人様に言った。「こんなウソばかりの世界でいいんですか?ワンワン」 しかしご主人様は悲しそうに言うばかりだった。「なぁ、ポチ。結局マスコミといえども、商売であるからには言えないこともあるんだよ」 そういいながら、ご主人は私の頭を優しくなでる。そんなとき、私はただクンクンとご主人様の顔をなめてあげるしかできない……。
しかし……本当にそれでいいのだろうか? 正義を貫き、悪を倒すためにマスコミで働く決心をしたはずのご主人様は、良心が痛まないのだろうか? そして、なんの罪もない人々が、だまされ続け、世の中が堕落し破滅への道をだどってもいいのだろうか? 我が輩は考えた。今こそお世話になったご主人様にご恩返しをするときではないのだろうか?
そこで我が輩は立ち上がることにした。犬というハンデを乗り越えながらもパソコンを習い、HPというものを作って、ご主人様に代わって世の中の真の姿を伝えようというのである。そして、たくさんの人々に少しでもこの世の中の正しい見方を知って、だまされないで生きて欲しいと願うのである。
最後にご主人がよく仕事中に口ずさんでいる歌をご紹介しよう。
♪全部う〜そさ、そんなも〜んさ、マスコミなんてまやかしぃ〜♪
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