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http://www.news.janjan.jp/world/0809/0809177475/1.php
毒入り餃子や粉ミルクによる死亡事故など、中国の食品をめぐるニュースが話題になっている。だが、中国では「食の安全」は自己責任で行くしかないことを、一般庶民も熟知していて、好き好んで自国製品を買っているのではない、という。そんな中国人から見ると、中国製食品を安いといって輸入し、消費する日本人はまったく不可解、とのことだ。
◇食のAt your own risk(自己責任)は中国の常識?
中国国内では、有名ブランドの食品や清涼飲料(水を含む)の偽物が当たり前のように存在し、一般庶民もその事実を知っています。年末・年始等に地方都市のローカル・テレビニュースを見ていると、「食品を監督する政府機関の役人が、正月用食料品について○×地域の自由市場を検査した結果、偽物が○点(全体の×割)見つかり、取り締まった」と言う報道を、普通に見る事が出来るほどです。
この点について、中国人自身が「民度が低い」と言っているのを聞いた事がありますが、頻度を別にすれば、日本国内でも、儲けだけを考えて最低限守らなければいけないはずのモラルや消費者の健康被害さえも、おざなりにしている事実が内部告発で露見しています。素人の無知に付け込む食品メーカーの利益追求主義は、中国だけの問題とは言えないでしょう。
これらの中国国内の現状を踏まえて、お金がある大都市の人間は欧米系や日系、もしくは中国系の大型スーパーで食品を買う事によって、ある程度の「食の安全性」を買うことが出来ます。しかし、中国の人口の大部分を占める大都市の低所得者層、大型スーパー自体がない地方の人々は、口コミと運を頼る以外に、身を守る方法は無いのです。
ここで、私が実体験した実例を1つ挙げます。それはペットボトルに入った水についてです。
◇1元(約16円)の水さえ偽物?
私は、友人(中国人)と大連市内のある場所で待ち合わせをしました。こちらが先についてしまったので、待ち合わせ場所に隣接する欧米系の大型スーパーで、某中国有名メーカーの水を購入しました。待ち合わせ時間になり、友人と落合うと、彼はいきなり、「あーっ、やられたぁー」と大声をあげました。
訳が分からないので聞いてみると、友人は同じメーカーのペットボトルの水を私に見せ、「ここに来る直前に小さな店で買ったんだけど、よく見て! あなたが持っている水と同じはずなんだけど、2つを比較すると印刷も容器の質も全然別物なのがわかるでしょ?。飲むと微妙におかしな味がしたから怪しいと思っていたんだ」と説明してくれました。
◇中国の食品安全レベル
中国人は、自国メーカーの食品を好んでは買いません。もし、値段が同じで外国製品があれば、迷わず外国製品を買います。それは、中国の食品安全レベルが外国と比べて明らかに劣っており、信用出来ない事を知っているからです。中国人でさえ選ばない中国製の食品を、安さにつられて輸入して消費する日本人。中国人から見れば、非常に不可解な行為なのです。
山本太一
大連逃亡生活
http://dalian.seesaa.net/
リアルな中国の物価など色々見えてくる
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