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http://www.nikkei-science.com/topics/bn0809_3.html#1
ブログを書く人が増えている理由は,それが一種の“自己療法”だからかもしれない。自分の経験や思考,気持ちについて著述するのが心身の健康維持に有効であることは,昔から科学者に(作家にも)知られていた。 だが,自己表現的な文章を書くことはストレス解消だけでなく,多くの生理学的な利点を生む。記憶と睡眠が改善し,免疫細胞の活性が高まり,エイズ患者ではウイルス量が減り,外科手術を受けた患者では傷の回復が早まることが明らかになった。Oncologist誌2月号に掲載された研究によると,がん患者が治療前に表現的な著述をした場合,そうした作業をしなかった患者と比べ,心身ともに具合が明らかによくなった。 辺縁系やウェルニッケ野の活動 なぜなのか。ブログが爆発的に普及していることもあり,その理由を神経学的に探る研究が進んでいる。ハーバード大学・マサチューセッツ総合病院の神経科学者フラハティー(Alice Flaherty)によると,ブログ流行を「苦痛解消プラセボ(偽薬)仮説」の観点から見ることもできる。人間は社会的な生き物であり,苦痛に関連してさまざまな行動を取る。例えば口に出して苦痛を訴えるが,これは“満足をもたらすプラセボ”として機能するという。ストレス経験についてブログに書くことも,同様の作用があるのかもしれない。 治療効果のほどは? ただし,著述の効用に関する神経生物学的な理解はいまのところ推論の域を出ない。著述活動の前後で脳を撮影した試みからは,活性領域が脳の深くに位置するため,わずかな情報しか得られていない。機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使った最近の研究で,著述の前後と最中で脳の活動領域が異なることが示されたとテキサス大学オースティン校の心理学者ペネベーカー(James Pennebaker)は指摘する。しかし再現や定量化は難しく,ペネベーカーらはこれら画像の価値を疑問視している。 |
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