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12月31日14時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000141-mailo-l38
長年にわたり今治市民らが利用してきた百貨店「今治大丸」(同市常盤町4)が31日、閉店する。最終日の営業は午前10時〜午後6時。食品、正月用品、洋服などのセールの他、閉店時間帯に天野公朗社長ら役員が、正面玄関で利用客に最後のあいさつをする予定。
30日は閉店を惜しむ年配客らでにぎわった。店の前で記念撮影をした同市吉海町本庄の池田靖さん(62)は「ちょっとぜいたくしてみようという時に利用する今治の『ランドマークタワー』だった。無くなるのは寂しい」と話していた。
今治大丸は前身の大洋デパート(同市本町1)として1962年に開店。73年に現在地に移転し、74年に大丸と資本提携して社名を今治大丸に変えた。
業績不振などで年内の閉店を発表した今年8月以降、客数は毎月10〜20%増加した。建物の今後の利用方針は未定。来年8月まで建物1階に商品などの問い合わせ窓口を残す。
ハローワーク今治などによると、店の離職予定者はテナント従業者を含めて約280人で、大半は今治市民。店本体で約70人が再就職などの進路が決まった。しかし、それ以外の多くは再就職先を探している状態という。
谷口達人・営業推進部長は「半世紀近くお世話になりました。最後まで売り尽くして市民に恩返ししたい」と話している。問い合わせは、今治大丸(0898・32・1111)。
【土本匡孝】
12月31日朝刊