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「MMF生みの親」、自身の破たんで告訴の可能性
2008年 12月 25日 15:00 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35621220081225
[ニューヨーク 24日 ロイター] 資産運用手段として広く利用されているマネー・マーケット・ファンド(MMF)の生みの親とも言われるブルース・ベント氏が、自身の会社が運営していたMMFの破たんに絡み、告訴される可能性がある。
問題となっているのは、ベント氏が社長を務める資産運用会社、リザーブ・マネジメントが運営していたMMFのプライマリー・ファンドREPXX.O。9月に破たんした米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)のコマーシャル・ペーパー(CP)を総額7億8500万ドル分保有していたが、リーマンの破たんでこれらCPの価値が一夜にして無に帰したため、同月中に閉鎖に追い込まれた。同ファンドの総資産は640億ドルだった。
このプライマリー・ファンドの閉鎖をめぐり、米証券取引委員会(SEC)が捜査を開始。リザーブ・マネジメントがこのほどウェブサイト上に掲載した情報によると、今月18日にSECから、同社と同社社長であるベント氏に対して法的措置を取る準備を進めているとの通知を受けた。
容疑はプライマリー・ファンドの閉鎖をめぐる証券法違反で、副社長のブルース・ベント2世、最高執行責任者(COO)兼財務担当のアーサー・ベント3世も捜査の対象になっているという。
ベント氏ら3人は容疑を否認する意向。
この件に関して、SECからコメントは得られていない。
プライマリー・ファンドをめぐっては、訴訟も起こされている。投資アドバイザリー業務などを営むアメリプライズ・フィナンシャル・サービシズ(AMP.N: 株価, 企業情報, レポート)は、同社が運営するファンドが苦境に陥っているとの情報をベント氏側が一部投資家に流し、他の投資家より先に解約を申し込むよう促したと主張。ベント氏のプライマリー・ファンドを相手取り、訴訟を起こしている。
これに対しベント氏は10月に自社のウェブサイト上に声明を掲載し、一部投資家に対して極秘に情報を流すという考え自体「ばかげた」ことだと一蹴している。
ベント氏は、世界初とされるMMFを1970年にパートナーと共に設立。MMFは銀行預金と並ぶ安全な資産運用手段として、その後世界中に広まった。
しかし、今回の金融危機が深刻になるにつれてMMF解約の動きが広がり、その結果、多くのMMFが米政府短期証券(TB)に投資を集中させるようになった。1兆7000億ドルに上るCP市場など、TB以外の市場からMMFが資金を引き揚げた結果、信用収縮に一層拍車がかかる結果となった。