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スポーツ活動の撤退報道から考える日本銀行の利下げ（KlugView）
2008/12/19 (金) 19:23
最近、日本企業がスポーツ活動から撤退するとの発表が相次いでいます。たとえば西武は、アイスホッケーチームの廃止を表明しています。西武のアイスホッケーチームは、アジア・リーグを２度制覇するなど、日本を代表するチームといえますが、経費負担の高いアイスホッケーチームを継続することは経営上難しい、と西武は説明しています。
オンワードホールディングス（オンワード）は、アメリカンフットボールチームの解散を発表しています。オンワードのアメリカンフットボールチームは、ライスボール（日本選手権）を２度制するなど強豪チームとして知られていました。
世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車ですら、今期（２００９年３月期）営業赤字になる可能性が報道されるなど、日本企業の業績悪化は、ものすごいスピードで進んでいます。おそらく、西武やオンワードに限らず、スポーツ活動を支援している企業の多くも業績悪化に苦しんでいるはずで、少しでも経費負担を抑えるためスポーツ活動を取りやめたいのが本心かと思われます。
ただ、各種報道によると、アイスホッケーやアメリカンフットボールに費やす経費は、数億円程度と言われています。オンワードのように売上高が、３千億円近くある企業にとって、数億円と言う規模は、通常であれば経営に大きな影響を与えるものではない気もします。
言い換えれば、今の日本企業の多くは、数億円程度の経費負担であっても、削減を迫られる状況に陥っているといえるのでしょう。本日、日本銀行は、政策金利を０．３％から０．１％に引き下げ、同時にコマーシャルペーパー（ＣＰ）の買い取りや長期国債の買い入れ増額など、資金供給の拡充策も決めています。今回の利下げは、やや行き過ぎたものであるとの評価もあるようですが、今の日本企業の動きを見ていると、日本銀行の判断は、それなりに合理的なものだったように思われます。
村田雅志（むらた・まさし）
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
ライスボールを２度制したアメリカンフットボールチームを
解散すると発表した企業はどこ？
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
オンワードホールディングス
http://www.gci-klug.jp/klugview/2008/12/19/004190.php
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