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【ウォルマート】、売上データを語ることが、消費行動を語ることになる
ウォルマートのCEOリースコット氏は14日、NBCの報道番組『ミート・ザ・プレス(Meet the Press)』に出演し、景気後退のお客の消費行動についてを語った。
グーグルCEOのエリック・シュミット氏やHPの元CEOでカーリー ・フィオリーナ氏、ミシガン州知事ジェニファー・グランホルム氏ら6人とのパネルディスカッションで、スコット氏は「お客様が一番に心配されていることは仕事についてです」と述べ、「ファーマシー部門では、処方箋薬は増えていますが以前ほどの増加率ではなく、(お金がなく薬を買えないため)自己治療が増えているようです」と語った。食品購入については「自宅で料理する機会が増えているのに伴い、食料品の貯蔵が増えています」と答え、余り物や残り物を広範囲で使うようになり、冷凍食品の需要も増加している点もあげた。
また、サムズクラブに買いに来る中小業者についても「現金がないレストランのオーナーは、前日の売上金で翌日の食材を買うというように頻繁に買物に来ています」と話した。
⇒ウォルマートの売上データを分析すれば、アメリカ人の消費行動が読み取れます。というのもウォルマートはあまりに巨大だからです。例えば...アメリカ人はウォルマートで毎時3,600万ドル(1ドル=90円で約32億円)買物をしています。1分間あたりの純利益は約2万ドル(約180万円)に相当します。ライバルのターゲットの年間売上は、元旦〜3月17日で達成されます。
⇒さらにウォルマートの売上は、ホームデポ、クローガー、ターゲット、シアーズ、コストコにKマートの売上合計より多いのです。スタッフ数も160万人とダントツです。それからウォルマートが生鮮など食品をはじめて15年程度ですが、すでにスーパー大手のクローガーとセーフウェイを合わせた以上の食品を売っています。ちなみに、この15年間に倒産した大手スーパーは30社以上です。
⇒世界の人口は約66億人ですが、ウォルマートは今年、約72億人の客数(purchasing experiences)を見込んでいるそうです。で、アメリカ人の9割がウォルマートから15マイル(24キロ)以内に住んでいるということです。そして『激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ』も、ウォルマートなどアメリカ流通業を勉強する日本人が一番に読むブログです(←勢いついでのオマケ)。
とまあ、こんな具合なので、ウォルマートのデータ(アンケートも)を自由に見れるスコット氏は、名刺に「消費行動学者」?の肩書きもつけれますね。