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http://jp.rian.ru/analytics/economics/20081214/118846351.html
ヴラッド・グリンケヴィッチ、ロシア・ノーヴォスチ通信社、経済解説員。
ロシア通貨は敗北を認めている(安くなる)。モスクワ銀行間通貨市場での取引では、1ドル当たりすでに28ルーブル以上になっている。ルーブルとドルのレートがこの水準になったのは2006年春以降のことである。専門家は一致して、今後はルーブルはさらに弱くなり、問題はルーブルが如何なる所まで下落するかだけだと予測している。悲観論者は来年は1ドル40ルーブルになり、銀行家は折から米ドルで融資を受けていた債務者には、今後はドルではなく今後ルーブルで借金するよう提案している。
ヴェネシトルグバンク24(VTB 24)は、ドルの抵当の融資替えを始めた。そしてこの例は例としてはたった1つではない。複数の銀行は個人レヴェルの手順でも顧客にこのようなサービスを提案している。銀行は、このようにして自行の債務者の通貨リスクを最小限にさせたく、一致してドルレートの変動のために未払いの伝染が起きないように自分に保険を掛けている。
11月には、ロシアの金融当局はルーブルを徐々に切り下げることをしが始まると表明した。半月の間、中央銀行は、2度、主要通貨(ドル、ユーロ)のbi-Currencyバスケットに対するルーブルレートの幅を広げた。その結果、ルーブルは急速に弱くなり始めた。わずか夏の半ばからドルは、16%以上も上昇し、ドルで借入をしていた借入額も比例して高くなった。
専門家は、2009年の1-2月には、ドルは30ルーブルまで上昇し、政府は、ルーブル維持ために金通貨貯蓄を消費しながら、平坦な切下げを継続するかあるいは、1ドル当たり約40ルーブルまでルーブルを急激に下落させるか、決定に迫られるだろう。尤もルーブルの運命はそれほど嘆き悲しむほどではないかも知れない。しかしそれはロシア金融当局がルーブルを支えるために積極的に動いているためではなく、アメリカ経済の複雑さのためだ。
ドルの秋の跳ね上がりを複数のエコノミストは、世界貯蓄通貨に投資した自分の資本を安全にしたいとする投資家の欲求のためであると説明している。その結果、最近4ヶ月のアメリカの通貨は首尾一貫して上昇し、最低でも最近2ヶ月はこのプロセスは続くだろう。しかし、中期展望では、アメリカの巨額の国家負債と予算不足の増大が、ドルからの投機家の脱出のための切っ掛けになる可能性がある。
ドルの起こり得る下落については、有名な金融投機家ジム・ロジェスが最初の表明した。政府での自分自身の情報源を引用して、彼は、アメリカの金融当局は、ドルを単に切下げるのではなく崩壊する準備をしていると断言している。アメリカは、金融危機に対応するためには多額の資金が必要になるだろう。そして、どうやら、これは対外負債になろう。しかも、予算の出費部分の削減に頼らず(新しい民主党政権はほとんどそんなことはしないだろうが)、そして、収入を増やさないで(金融危機の条件では非現実的であるが)、巨額の負債を取り扱うことができるのはドル安のお陰だけである。文字通り先日、国連の専門家と複数の金融会社のアナリストが長期的にはドルが安なるかも知れないと言明した。
ロシアにとってドルの下落は、さらなるネガティヴな影響を与える。なぜなら、ロシアは国際貯蓄の45%をドルで保有し、貯蓄基金も大部分アメリカとヨーロッパの有価証券と通貨で保有しているからだ。ドルが下落した場合、ロシアは、瞬く間に自国の国際貯蓄の大部分を失うことになるだろう。