★阿修羅♪ > 国家破産60 > 407.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
米雇用統計:就業者、前月比53万人減 34年ぶり大幅悪化−−11月【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081206ddm001020003000c.html
◇失業率6.7%−−15年ぶり高い水準
【ワシントン斉藤信宏】米労働省が5日発表した11月の雇用統計(速報値)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は、前月比で53万3000人の減少となった。74年12月(60万2000人減)以来、約34年ぶりの減少幅を記録。3カ月連続で30万人超の減少となり、01年7月〜02年5月以来6年6カ月ぶりに11カ月連続のマイナスとなった。就業者数の急減少を受け、失業率も6・7%と10月の6・5%から0・2ポイント悪化し、93年10月(6・8%)以来15年1カ月ぶりの高い水準となった。
10月の就業者数も大幅に下方修正されて32万人減となり、9月から3カ月間の就業者数の減少は計125万6000人に達した。9月以降の金融危機が急速に実体経済に波及し、雇用の悪化に拍車をかけている現状を改めて裏付けた。米景気の後退局面が長期に及ぶとの懸念が一段と強まっており、戦後最長の深刻な不況となる恐れが現実味を帯びてきた。
金融危機の深刻化で、米国内では個人消費の急減速など実体経済に悪影響が波及している。米連邦準備制度理事会(FRB)は、1・0%まで下げた政策金利のさらなる引き下げを検討。計8000億ドル(約75兆円)をつぎ込んで住宅ローン担保証券(MBS)などを直接買い取る異例の措置にも踏み切る。景気悪化に歯止めをかけるため「あらゆる手段を取る用意がある」(バーナンキFRB議長)との構えだが、過去最悪の経済指標が相次いで発表され、景気持ち直しの見通しは暗い。
就業者数の大幅減少を受け、オバマ次期米大統領は「雇用増と景気回復に向けて緊急対策を打ち出す必要がある」との声明を発表した。
毎日新聞 2008年12月6日 東京朝刊