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厚生労働省では、一定の期間において労働災害を発生させなかった事業
場に対して、無災害記録証を授与しています。
この表彰のための内規が、無災害記録証授与内規(労働省/平成元年11月2
8日改正)です。
この内規で言う業務上の災害とは、次のとおりです。
・死亡災害
・休業災害
・死亡・休業災害以外の災害であって、労基法施行規則別表2身体障害等級表
に掲げる身体障害を伴うもの
企業によって、無災害日数や労働災害の定義は様々ですが、この内規は判断の
基準になると思います。
OSHA米国安全衛生庁では、レコーダブル傷害(記録すべき傷害)の基準が
ありますが、そこで次に例示するような医療機関によるファーストエイド(応
急処置)は除外されています。
・第一度の火傷
・消毒剤の塗布
・湿布
・ピンセットなどによる簡単な異物の除去
・擦過傷への軟膏の塗布
・エックス線撮影
重要なことは、災害の根本原因を追究し、マネジメントシステムの弱点の強化
につなげることです。
記録はもちろんですが、それ以上に是正処置を確実に行うことを期待したいも
のです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-12-03/2008120315_02_0.html
貨車に挟まれ死亡
新日鉄名古屋で労災相次ぐ
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一日午後十時十五分ごろ、愛知県東海市東海町の新日鉄名古屋製鉄所内のディーゼル貨車専用線で、貨車の間に挟まれ、新日鉄の下請け会社(太平工業)の須藤清隆さん(33)が、一人で作業中に死亡しました。貨車を遠隔操作するリモコンを首にかけたままで倒れているのを、同僚が見つけました。
新日鉄名古屋では
(1)十月十六日にはコークス炉で挟まれたことによる骨盤骨折
(2)同二十七日にはコークスガス中毒で休業災害
(3)十一月二十二日にはやはりコークス工場(CDQ設備)で経験一カ月の青年が十五メートルの高さから転落し、骨盤骨折と連続した災害が発生していました。
いずれも死亡していても不思議ではない重大休業災害でした。
この他にも「会社が微傷災害」とする災害は多発しており、名古屋製鉄所は全国の製鉄所の中で最も多い休業災害が発生している作業所となっています。労働者は「起こるべくして起こった災害」と話しています。
日本共産党新日鉄名古屋製鉄委員会は、ただちに南門で緊急報告を行うと同時に半田労働基準監督署に対し原因究明と再発防止対策、遺族補償の徹底を申し入れました。