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【住宅暴落】、底なしで最悪の状況が続く
スタンダード&プアーズ(S&P)/ケースシラーが25日発表したデータによると、9月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は前年比でマイナス17.4%と、過去最大の落ち込みとなった。前月比では1.8%の低下。また、主要10都市圏の指数は前月比1.9%低下、前年比ではマイナス18.6%とこちらも過去最大の低下率となった。
四半期ベースの下落率も過去最大で、今年第1四半期の14.0%、第2四半期15.1%に比べて第3四半期は16.6%と落ち込みが激しくなっている。
同指数では、ピークだった06年年第2四半期から21%も下落し、住宅不況は今後も底打ちの兆しが見えない最悪の状態が続くと見られている。
2000年1月を100としたS&P/ケースシラーの住宅指数表。
*トップのグラフは、S&P/ケースシラー住宅指数のロスアンゼルス圏、主要10都市圏、主要20都市圏の価格指数の推移。ロスアンゼルス圏の住宅価格は山が高かった分、谷底は深くなる見込みだ。
08年10月26日 - 【住宅暴落】、失業者増加に株暴落では激安住宅でも買えない!
⇒全米不動産協会(NAR)が25日に発表した10月の中古住宅販売戸数は、3.1%減の498万戸でした。住宅価格の中央値は前年比11.3%下落し、18.3万ドル(約1,740万円)です。これは2004年3月以来の低水準です。そして下落率も、1968年の調査開始以来最大となっています。商務省が26日発表した10月の新築1戸建て住宅販売は17年半ぶりの水準に落ち込んでいます。販売価格の中央値も21.8万ドル(約2,070万円)に下落し、04年9月(21.2万ドル)の水準です。
差し押さえにあったローンの内訳(サブプライム、アルトA、プライム)の円グラフ。左の円グラフが2007年8月、右が2008年8月。全体の15%だったプライム層(赤い部分)が、26%と増加しているのがわかる。
⇒住宅価格が暴落している理由に差し押さえがあります。サブプライムローン問題で低所得者層などの差し押さえが増加していましたが、現在では信用度の高い人(プライム)でも差し押さえにあっています。理由としては失業が増えていることや、失業して職が見つかっても以前よりも低い給料になってしまいローンを払えない人が増加していることがあります。また、自宅価値以上に住宅ローンが莫大になっている人が多いのも理由です(アップサイドダウンです)。
⇒日本ではGDPの50%強が個人消費です。が、アメリカの場合は数年前まではGDPの2/3でしたが、現在は70%に達しています。これだけ消費を押し上げたのは、住宅を担保にしてお金を借りられたことが大きな理由です。そのお金でセカンドハウスに投資したり、高級車や薄型テレビ等の高額品を購入、さらに家族旅行と消費をしていたからです。今はそれができないから売上が伸びず、景気が悪化し、差し押さえの不良債権を抱えた銀行が破綻して金融恐慌を招いているのです。
⇒ところで、政府は金融を安定させるため、公的資金を銀行等にバンバン注入しています。これまで発表された総額は8.5兆ドルと、とんでもない額に達しています。アメリカのGDP約14兆ドルの6割に相当するものです。これだけ公的資金をばら撒き?これらのお金が市場に出回るようになると、インフレの問題が必ずでてきます。すると短期的には金利を下げても、将来的には上げなければなりません。ローン審査が厳格化している上に、高金利だと、ますます住宅が売れない状況になると思うのです...
住宅の暴落はまだまだ続きそうです。そして、消費もそれにつられて落ちます。