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2008年11月30日
経済速報(膨大な公的年金資金の買い)
11月第3週(17日、18日、19日、20日、21日)の5日間に公的年金資金が買い越した株式は総額で4,301億円にも上っていることが発表になっています。
<主体別売買動向>
信託銀行 +4301億円
投信 + 145億円
生保 + 113億円
都銀・地銀+ 113億円
生保・損保+ 49億円
信託銀行の<買い>が突出しているのがわかります。
で、この本当の買いは?
我々の【年金資金】です。
このブログで“年金資金の買い”と指摘していた買いの正確な数字が上記の数字なのです。
それにしましても総額で4,301億円の買い越しということは1日あたりで860億円もの買い越しになっているのです。
今、売買代金が減少している中、一日平均860億円も買い越しを行えば株価指数は
上昇して当然となります。
そこで、この年金資金ですが、以下のような内容になっています。
市場運用分 92兆9,273億円
財投債分 26兆9,894億円
この市場運用分である92兆円分で7−9月期で<4兆2,383億円>の損を出しているのです。
現在の<10−12月期>はさらに運用成績が悪化しており、10兆円を超える損失を出すことも考えられ、そうなれば年金掛け金の引き上げという事態に発展するのは避けられません。
ところで、年金運用ですが、株安だけで運用成績が悪化しているのは分かりますが、
資産の60%以上を占める国内債運用で<−0.42%>となっているのです。
買って黙って放置していましても年利1%以上になる国内債で<−0.42%>とは一体どんな運用をしてきたのでしょうか?
ヒントは既報の≪物価連動国債≫の急落です。
11月28日時点では額面100円に対して<85円>にまで急落してきており、この部分で膨大な損を計上した可能性があり、あと、社債分野で【オリックス債】がいまや<79.68円>にまで暴落しており、もしこの【オリックス債】を保有していれば20%以上の損となっています。
ただ、それでもここまでの損を出すということはあり得ません。
公表されていませんが、リーマン債がらみの損があるのかもしれません。
日本の年金資金と農林中金の資金は世界の金融市場では”ネギかも”扱いになっており、今後も日米の株価指数を買いまくるでしょうが、これで損をしたからと言って誰も責任を取りません。
*因みに上記の11月第3週の外人の株式売買動向ですが、<5,360億円の売り越し>となっており、日本の年金資金(4301億円)の買いがなければ株価は暴落していたことが分かります。
市場運用分の90兆円がすべて株式運用になり、更には郵貯・簡保での株式運用が
始ることになるひも近いかもしれません。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report/