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11月29日12時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000015-mailo-hok
◇大学生内定取り消し6人確認
厚生労働省が28日発表した非正規労働者の雇用調査で、道内では10月から来年3月の半年間で308人が中途解雇や契約期間満了後の更新拒否によって失職する見通しであることが分かった。来春卒業予定の大学生の内定取り消しも6件確認された。道内経済は全国を上回るスピードで落ち込んでおり、同省北海道労働局は「この先も予断を許さない」と「派遣切り」の拡大を懸念している。
調査はハローワークを通じて実施。内訳は、派遣労働者が1事業所200人▽期間従業員が3事業所計48人▽パートなどが1事業所60人――となっている。全事業所の調査ではないため労働局は「さらに多い可能性もある」とみている。
非正規労働者は製造業に多く、道内では自動車関連産業が集中する苫小牧地域で深刻な影響が出ている。いすゞエンジン製造北海道(苫小牧市)が全派遣労働者200人の契約を解除するほか、トヨタ自動車北海道(同市)も11月から期間従業員の新規採用を凍結した。
いずれも世界的な景気後退を受けた海外向け製品の生産減が原因で、「急速に景気が回復することはないだろう」(いすゞエンジン製造北海道)と深刻な見方を示す。トヨタ自動車グループのアイシン北海道(苫小牧市)も7月以降、期間従業員の欠員補充をやめた。
連合北海道非正規労働センターによると、解雇や契約打ち切り、賃金未払いなどの労働相談は8月117人▽9月127人▽10月163人と急増。同センターの浅田明広事務局長は「『業績が悪化したのだから非正規の解雇は当たり前』という流れは許せない。非正規労働者は正社員に比べ再就職のバックアップも手薄で、状況は深刻だ」と指摘する。
一方、内定取り消しはいずれも道外の企業に就職が決まっていた大学生だった。
北海学園大(札幌市豊平区)就職部には10月中旬、東京都内のIT企業に内定していた男子学生から「業績悪化で採用できないと断られた」と相談があった。男子学生は別の企業に内定が決まったが、同部は「(今後の就職活動は)さらに厳しくなる」とみる。
札幌学院大(江別市)では、札幌市内の住宅販売会社に内定した女子学生が企業側から営業手当のカットを通告された。女子学生は入社を決断したが、同大キャリア支援課の嶋雅明課長は「道内企業の現状では(来春)入社したとたんに倒産する所が出かねない」と危機感を強める。
【横田愛、金子淳】
11月29日朝刊
最終更新:11月29日12時1分