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2008年11月25日
金融危機情報(日経平均の上昇とトヨタ・ソニー株の動き)
日経平均は413円余り上昇していましたが、午後2時過ぎには200円高にまで値上がりが縮小する場面もありましたが、そこから“恒例”の先物買いが入り、一気に200円以上上昇して引けるという展開になっていました。
このような中、意外な動きをしていたのが【ソニー】と【トヨタ】株です。
特に【ソニー】株は12円値下がりして引けるという展開となり、【トヨタ】も14時7分には60円安の3020円まで売られるという展開となっていたのです。
【ソニー】 引け値 1917円(−12円:一時は86円安)
【トヨタ】 引け値 3130円(+50円:一時は60円安)
【トヨタ】には3000円割れを防ぐためにトヨタファンド(投信)の買いが入れられたのかも知れませんが、そのようなファンドがない【ソニー】にはまともに実弾売りが入り、日経平均が400円以上上昇しましても、値上がりする力がなかったのです。
また、【トヨタ】の始値は170円高の3250円であり、引け値は3130円ですから、朝寄り付きで買った投資家は120円損をしていることになります。
マスコミ等では日経平均は上昇したと大々的に報じるでしょうが、午後2時過ぎに
【トヨタ】株が60円安まで売られたということを投資家としてはより重要視するべきだと言えます。
大規模な空売りが事実上できない今の市場でここまで売り込む”向き”があるということの方が重要なことだと言えます。
nevada_report at 16:35 4拍手
金融危機情報(殆ど反応しなかった為替市場)
【シティ救済策】で株価はみごとに反応していますが、【為替市場】はほとんど反応を示していません。
ドル・円 95.08円→97.43円(現在96.83円)
ユーロ・円 119.59円→126.19円(現在125.01円)
スイス・円 77.88円→81.58円(現在80.97円)
確かにドル円は2円以上ドルが上昇していますが、反発は限定的であり、ユーロ円も120円割れから上昇はしていますが株価程は反応を示していません。
株価対策は取られていますが、為替市場への介入が入っていないからですが、ドル円で見れば為替介入基準価格が一ドル95円と見られており、これ以下に売り込むことは市場は危険と見ているのです。
ユーロ円も120円を基準に考えられているようですが、商いが薄くなっている今。
上下に振れやすくなっていることは確かです。
今回の株価対策・シティ救済策がいつまで効果あるか、為替市場は懐疑的に見ています。
nevada_report at 09:57
金融危機情報(金融株と株式市場救済で実態経済は?)
今、世界の指導者は<金融株と株価指数>の引き上げに躍起になっており、そのための株価対策を次々に打ち出していますが、実態経済は悪化の一途をたどっており、そのギャップは拡大していっています。
【NYダウ】は休み返上でまとめられた【シティ】救済策及び買い上げが入り、引けでは396ドル余り上昇していましたが、3時過ぎからのダウ平均の動きはまさに株式買い上げ作戦そのものでした。
<ダウ平均の動き>
3時 $8400→3時半$8,599へ(一気に+$200上昇)
3時半$8,599→引け値$8,443へ(一気に−$156下落)
3時過ぎから恒例の指数買い上げが入り、$200上昇したものの$8,600一歩手前で買いが途切れ、そこから今度は待っていた売りが一斉に入り今度は$156あまり急落していたのです。
【NYダウ】だけを見れば400ドル余りの上昇となっていましたが、中身をよくみますと上記のようにいつもの<買い上げ>が今日も入っていたことが分かり、今の相場が作られているのがわかります。
ところで、このような株価対策が取られています市場ですが、実態経済は日々悪化しており、この悪化する経済を象徴する株価があります。
【グーグル】株です。
$257.44で終わり1.90%下落して終わったのです。
最近は一貫して下落し続けており、≪勝ち組≫株として一時は$1,000も十分可能性があると言われていた株価ですが、今や高値(724ドル)の半分以下にまで売られているのです。
今の景気悪化はネット社会にも影響を与え始めており、景気悪化>より安い物をネットで探す、という段階から今では「消費をしない(できない)」状況に一般国民は追い込まれてきており、このため、ネット広告社会を牽引します【グーグル】株価が下落をし続けているのです。
一般消費の現場もダメ、ネット社会もダメとなりますと、良いところがなくなります。
今の消費の現状を【グーグル株】がいかんなく証明していることになります。
また、稀代の投資家といわれる【ウオーレンバヘット氏株(バークシャー社)】の株価も今日、2.78%安の$87,500で終わり、買い上げが関係ない本当の市場関係者は今の相場を<悲観的>に見ていることが分かります。
今はとにかく、世界の指導者が時間稼ぎとばかりに金融株の救済と株価対策に全力を注いでいますが、そのような付け焼刃な対策は早晩市場から攻撃され、今度はどのような対策を打ち出しましても効果がないどころか、反対に対策などしない方がよかったという判断になります。
なぜなら今世界の国々は膨大な国債を発行して株価対策・金融株救済・景気対策を行おうとしていますが、そのような資金を国債発行で賄おうとすれば国債市場は大暴落を演じ、金利は跳ね上がります。
世界は<金利引き下げ>競争を演じていますが、市場は反対に<金利引き上げ>競争に入り、このギャップが拡大していけば、限界点が早晩きます。
その時、取り返しのつかない事態に陥ります。
今の市場は限界点に向かって猛烈な勢いで走り出していると言えます。
nevada_report at 09:46
2008年11月24日
金融危機情報(再度のシティ救済策は機能するか?)
米国財務省とFRB、そしてFDICは週末返上で【シティ】救済策につき協議し、
まとめあげましたのが<30兆円の不良資産保証>と、<1.9兆円の資本注入>となっており、この発表を受けてフランクフルト株式市場では【シティ】株は40%程上昇しています。
では、今回の救済策は機能するでしょうか?
まず、今回発表になりました救済策で明らかになりましたことは【シティ】が現在ないしは今後に抱えるであろう<不良資産額>は30兆円以上に達するということであり、かつ、現在、自己資本が2兆円余り足らなくなっているということなのです。
また、今回の救済策の条件としましては、<無配>と<役員ボーナス削減>が盛られており、年金資金等は無配となる【シティ】株を保有できなくなると共に、401Kプランで【シティ】株を保有している個人は配当金がなくなりますので、年金運用プランに狂いが生じます。
今回の救済プランは株の暴落もあり、とにかく信用崩壊で資金繰りに窮している【シティ】を一時しのぎでも救うために考えだされた苦肉のプランであり、時間がたてば【シティ】が抱えます不良債権額は<30兆円>をはるかに超える額に膨れ上がり、再度の救済策を講じることになりますが、政府が決めました<70兆円の枠>を下手しますと【シティ】1社で使い切ることにもなりかねない事態に追い込まれ、今度は米国金融市場救済策が機能しないという事態に陥ります。
今の金融市場を安定させるには、付け焼刃の対応をとるしか道はないのも確かですが、金融機関救済だけに舵を切っているこの間にも世界中で<不動産価格>の下落は続き、<企業倒産>は増え、<消費>は減少し、急速に【世界同時不況】に向かっているのです。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report/