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● 実体経済の凋落は、予測を桁違いに上回って凄まじい事態になっている。まるで戦争だ! (帝国データバンク倒産速報)
なぜ、これほどまでに経済が劇的に悪化するのか? その本質は、経済界が姑息な自己利益保全に走り、国民大衆からカネを巻き上げて絶対に渡そうとしないからだ。誰が経済を本当に支えているのか? それは貯め込んで見栄を張るばかりの大金持ちではない。貧しい大衆の最低限の生活出費こそ、経済流動性の本質なのだ。
大金持ちは、自分のカネをますます増やそうとして投機に注ぎ込み、穴を開けるばかりであり、その損失を弱い立場の国民大衆に転嫁することしか考えない。筆者のいる街では、作業人件費が10年前の三分の一に低下した。物価は10年前とあまり変わらない。つまり大衆が使うべき金を奪われたのだ。経営者が労働者にカネを出し渋り、景気悪化があるとただちにクビを切り、そうして貧しい大衆が底辺で支えていた本当の景気を自ら破壊したのである。これによって、もちろん経営はさらに行き詰まり、大金持ちも結局のところ破滅することになる。
すなわち「金余りが金を滅ぼす!」のである。カネは広く平等に行き渡れば、ますます豊かになる。しかし一部だけに貯まれば、決して拡散せず、そこで腐敗崩壊を始めるのである。これが資本主義の究極の結末である。我々は近代資本主義の断末魔を目撃しているといってよい。
日本も世界も、カネの不均衡による経済破壊が進んでいる。大衆の生活は破壊されている。しかし資本家の資産はもっと破壊されている。阿鼻叫喚の地獄といってもよい。大衆にとっての1万円と、大金持ちにとっての1万円は意味が本質的に違う。大金持ちの1万円は掃除機で吸い取って捨ててしまう1円玉ゴミにしか見えないが、大衆の1万円は十日も命を支えてくれるお宝である。ホームレスにとって1万円あることは大きな希望だが、加納姉妹が1万円しかなければ自殺するだろう。大金持ちのセレブ生活を当たり前と感じている人たちは、資産の雪崩落ちる崩壊は恐怖であり、地獄である。
これらの本質は、大金持ちがますます自分の資産を増やそうとして、大衆に与えるべき金をけちったことにより、その資産を完全に崩壊させてしまったという喜劇なのである。誰が本当に地獄に堕ちているのか? しっかりと理解しよう。
貧しい大衆は、どんなに貧しくとも思いやり・助け合いと連帯という究極の武器を使って自分たちを救うことができる。しかし、大金持ちたちは、他人を蹴落として自分だけが良い目に合いたいと思う利己主義に毒されていて、決して他人と団結することができない。だから究極の地獄を味わった後に、滅び去るのである。
これから我々は路傍に多くの餓死・凍死死体を見ることだろう。しかし、その後に、大金持ちたちの悲惨な地獄、絶滅を見ることだろう。彼らは決して生き残れない。団結・連帯という武器を自ら放棄してしまったからだ。
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm