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(回答先: ネットで政府批判の「ミネルバ」、ついに逮捕 【朝鮮日報】 投稿者 愚民党 日時 2009 年 1 月 09 日 12:56:49)
[ The Economist ]
韓国を騒がす邪神?
リーマン破綻を予言したブロガー
2008年12月18日(Thu) The Economist
(英エコノミスト誌 2008年12月13日号)
インターネット上にノストラダムスが登場し、その正体探しが始まっている。
去る9月、巨大なインターネット文化を誇る韓国の人気ウェブホスティング会社、ダウムが所有する掲示板にある書き込みが寄せられた。ミネルバ(Minerva)というハンドルネームによるその書き込みは、いまは亡きリーマン・ブラザーズの迫り来る破綻を予言していた。
通常、突拍子もない憶測は切り捨てられるものだが、それからたった5日後に書き込みが見事的中すると、「予言者の誕生」と相成った。
予想が相次ぎ的中、政府も正体探し
この噂はネチズン社会を駆け巡り、次にミネルバが「10月6日の週前半に韓国ウォンはドルに対して毎日50ウォン前後下げる」と予言すると、彼の信奉者たちは期待を胸に為替市場に見入った。実際、ウォンはその後3日間にわたり、ほぼ予言通りに下落した。
掲示板へのアクセス件数は既に4000万件に上り、ミネルバはインターネット上の一大現象となっている。ウェブ利用者は、以前ほかにも予言がなかったか、ミネルバの正体に関するヒントはないかと、過去の書き込みをくまなく探した。
韓国経済の状態や政府の政策に対するミネルバの手厳しいコメントもその存在を際立たせるばかりで、メディアは彼を「インターネット経済長官」と呼ぶようになった。
李明博(イ・ミョンバク)政権は野党からしばしば権力主義との非難を受けているため、政府がミネルバの正体の割り出しに動いたことを姜万洙(カン・マンス)企画財政部長官が認めた時も、さほど驚きはなかった。
ミネルバは金融機関の重役だという人がいる一方で、彼は内部から政府の弱体化を目論む役人だという人もいる。当の本人は「50代の男性」ということしか明かしていない。
次の焦点はめっぽう弱気な新しい予言
政府の追跡を受けているとあって、ミネルバ事件はもはや経済の予見うんぬんでは収まらなくなった。ソウルのある株式アナリストが言うように、「ミネルバ騒動の真の問題は、政府の振る舞いにある。我々は1970年代や1980年代を生きているのではないんだ!」。当時の韓国は軍事独裁政治に支配され、言論の自由も制限されていた。
今のところ、韓国の経済状況――中央銀行は12月半ばにさらに金利を引き下げた――のせいで、ミネルバの正体はひとまず棚上げされ、最近の予言に注目が集まっている。
今回彼は現在1000ポイントを上回っている韓国100種株価指数(KOSPI100)が500ポイントまで下落し、ソウル市内のアパートの価値も半減すると予言している。これほど弱気な見通しは突飛に思えるかもしれないが、カサンドラと違ってミネルバには大勢の信奉者がいるのだ。
© 2008 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.英エコノミスト誌の記事は、JBpressがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
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