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いま中国も内需拡大政策に邁進中だが、同時にそれは人民軍の膨張ということも示唆している、日本が過去たどった道を、中国が、近代化とともに歩まないという保証は
いまのところどこにもない。
【財界再膨張】
昭和11年も将に暮れんとしていゐるが、今年は政治的にも経済的にも特筆されるべき
齢であつた。
政治的事件としては言ふまでもなく2.26事件の突発を指摘せざるを得ないが、それ
を契機として経済的にも一大変化を見ることになった。
即ち軍事費を中心とする財政の飛躍的膨張は避けられず、目下12年度の予算が大蔵当局によつて編成されつつあるが、その総額は30億円を突破することが愈々明らかになつた。
この財政膨張に応ずるために先に税制改革案が発表され12年度から増税が断行されることは周知の通りだ。
また他方に於いては矢張り軍需工業を中心にして産業界に拡張計画が行はれ、ために9年から10年にかけて停滞し勝ちであつた事業活動が再び旺盛になつて来た。
この情勢は、来年にも勿論続行されるものと考える。