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7─9月期実質GDPは前期比‐0.1%、2期連続マイナス成長【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34941720081117
2008年 11月 17日 10:58 JST
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東京 17日 ロイター] 内閣府が発表した2008年7─9月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.1%、年率換算でマイナス0.4%となった。
ロイターの事前調査での予測中央値は前期比プラス0.1%(年率プラス0.3%)だったが、それを下回った。4─6月期GDPも前期比マイナス0.9%だったため、2四半期連続のマイナス成長となり、2001年4─6月期から10─12月期までの3四半期連続マイナス成長以来の長さとなる。01年はIT(情報技術)バブル崩壊などで世界経済が停滞した時期に当たる。
一方、名目成長率は前期比マイナス0.5%となり、これも2四半期連続のマイナス成長となった。
今回のGDPの特徴は外需寄与度と設備投資が大幅なマイナスに転じたこと。外需寄与度はマイナス0.2%(マイナス0.18%)と、事前予想の0.0%を大きく下回り、02年7─9月期(マイナス0.21%)以来の大幅マイナスとなった。
財貨・サービスの輸入は前期比プラス1.9%と05年7─9月期(プラス3.4%)以来の大幅増加となり、輸出の伸び(プラス0.7%)を大きく上回った。輸入押し上げに寄与したのは、石油製品、金属鉱物、非鉄金属など。
内需寄与度はプラス0.1%と2四半期ぶりにプラスに転じたが、設備投資は前期比1.7%減と、3四半期連続のマイナスに陥った。マイナス幅としても、07年4─6月期(マイナス2.6%)以来の大きさとなった。
消費は前期比プラス0.3%と、2四半期ぶりにプラスとなったが、エアコンなど家庭器具、ラジオ・テレビ・ビデオ機器、パソコンなどの耐久財が押し上げに寄与した。実質雇用者報酬は同マイナス0.2%と、2四半期連続でマイナスとなった。
民間住宅投資も同プラス4.0%と、2四半期ぶりのプラスとなったが、内閣府では「住宅基準法改正の影響が薄れてきた」と指摘した。
GDPデフレーターは前年同期比マイナス1.6%で、前四半期と同じ下落幅だった。一方、国内需要デフレーターは同プラス1.3%と、消費税率引き上げのあった1997年4─6月期の同プラス1.4%以来の大幅上昇となった。
GDPに交易所得(損失)を加味した国内総所得(GDI)は、交易損失の拡大でマイナス0.6%と、GDPより大きな下落幅となった。7─9月期の交易損失はGDPの5.7%程度となり、4─6月期の5.2%から拡大した。
08年度経済動向試の実質GDPプラス1.3%達成には、今後毎期1.8%(年率7.6%)程度の成長が必要となる。今後毎期ゼロ成長となった場合は、08年度の成長率はマイナス0.1%と、01年度(マイナス0.8%)以来のマイナス成長となるという。
同試算の名目GDPプラス0.3%達成には、今後毎期2.4%(年率9.7%)程度の成長が必要となる。
市場参加者からは「米経済の底入れが後ずれする中で、09年度の日本経済はマイナス成長となるリスクが高い。09年にかけて、現在は高止まっているCPI(消費者物価指数)が再びゼロ近辺まで低下するなど、再び日本経済はデフレ圧力に直面することになる」(マネックス証券のチーフエコノミスト、村上尚己氏)、「世界的な金融危機による実体経済の悪化は深刻さを増しており、企業の設備投資意欲が大きく後退していることが分かる。外需寄与度がマイナスだったことも景気低迷を印象づけた」(新生証券債券調査部のシニアアナリスト、松本康宏氏)──などといった声が聞かれた。
(ロイター日本語ニュース 児玉 成夫記者)